JR常磐線に1週間後の3月14日、上野東京ラインが開業する。これまで上野駅止まりだった特急が、一部、品川駅発着になり、東京駅にも止まる。特急の名称も「スーパーひたち」「フレッシュひたち」から「ひたち」「ときわ」に変わる。
「ときわ」は30年ぶりの復活だ。きのう(3月6日)のいわき民報「あの日、あのとき いわきアーカイブ」に、30年前の「ときわ」ラストランの記事が載っていた。それを紹介する文章の始まり。<「さよなら」を言わなかったのは復活を知ってか>。そして、しめくくり。<「お帰り、ときわ号」>。いわき市民のおおかたの思いだろう。
「ひたち」は茨城の旧国名「常陸」から、「ときわ」は隣り合う「常陸」と「磐城」の両国を指す「常磐(ときわ)」からきている。常磐線そのものが鉄路の「常磐路(ときわじ)」だ。
阿武隈の山の町「ときわ(常葉)」で生まれ育ったので、地名や人名、社名などに「常葉」「常盤」「常磐」「ときわ」「トキワ」がつくと、ひとまず記憶にとどめる。近年では、硬式野球の「常葉(とこは)学園菊川高校」(静岡県)が新たに加わった。
同級生たちと台湾旅行をした際、いわき~上野駅を「ひたち」で往復した。新しい「ひたち」と「ときわ」の「座席未指定券」が話題になった。車内にあったパンフレット=写真=を読んで、概略は頭に入ったが、いまひとつ体験しないとわからない。
「乗車時刻が決まっていない場合などに便利で、乗車する列車が決まったら、後から座席指定を受けることも可能です」。台湾からの帰りに上野駅で切符を買ってすぐ乗るか、次の「ひたち」にするかで迷った。
帰る日ははっきりしている、乗車時間だけが決まっていない。あるいは、前の特急で帰るつもりが会議で遅くなる、次の特急にしよう――そんなときにあらかじめ「座席未指定券」を買っておけば安心、ということか。
常磐線は、竜田~原ノ町駅間46キロ、相馬~浜吉田駅間12.6キロの区間が、大津波と原発事故のために不通になっている。早い運行再開が待たれる。そういえば、震災の前年、春分の日を利用して松島で同級会を開いて以後、宮城県へは足を運んでいない。急に「仙台方面で集まりを」という気分になってきた。
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