きのう(9月15日)も朝、突然、テレビの画面が変わり、防災ラジオにスイッチが入った。8月29日は朝6時過ぎ、きのうはそれより1時間遅れの7時過ぎだった。北朝鮮が前回と同じコースでミサイルを発射した。
防災ラジオの文言が前回とは異なっていた。「ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射された模様です。建物の中、または地下に避難してください」。最後の文章が、前は「頑丈な建物や地下に避難してください」だった。頑丈な建物はどこにある? 地下はどこにある?
最初の放送から7分後。「ミサイル通過。ミサイル通過。先ほどのミサイルは、北海道地方から太平洋へ通過した模様です。……」。前回は、「先ほど」のあとの文章が「この地域の上空をミサイルが通過した模様です」だった。いわきの上空? 福島県の上空? 漠然としていてよくわからなかった。
発射から通過まで数分。その間にどんな避難行動をとれ、というのか? 茶の間にいたら、そのままじっとしているしかないではないか? 今回はたまたま小・中学生らの通学時間と重なった。集団登校中なら、近くの家、たとえば「子ども110番の家」に避難する――そういう約束をしておくしかないのか?
Jアラートに連動して、テレビは急きょ、通常番組から緊急放送(特番)に切り替わった。視聴者に一刻も早く知らせなくてはならない。電波メディアの役目のひとつだから、それはいい。が、通過してしまったあとは、通常番組に戻って、L字型画面の文字情報で対応すればいいのではないか?
前回も今回も朝ドラの「ひよっこ」が休みになった=写真。すでに緊迫状態は去っていたはずだ。そこが釈然としない。
それに、と思う。ミサイル、ミサイルというけれど、本物なのか? 模擬弾ではないのか? 模擬弾なら「発射」も「発射実験」ではないのか? 「ミサイル模擬弾の発射実験をした」ということであれば、視聴者の受け止め方もずいぶん違う。本物か模擬弾か、そのへんのことも含めて疑問に答えてくれるような伝え方をしてほしいものだ。
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