夏井川渓谷の県道小野四倉線沿いに、除染作業で出た民家の庭の土などを保管する仮置場がある。いや、あった。
毎週日曜日、渓谷の隠居へ行って土いじりをする。途中に白い塀で囲われた「江田地区仮置場」がある。朝7時過ぎであれば、仮置場に設置されているリアルタイム線量計が稼働している。0.1を超えるときもあったが、今は0.09~0.08(実際は小数点以下3ケタ)で推移している。
きのう(9月24日)通ったら、仮置場がなくなっていた=写真。「ない!」。車の助手席でカミサンが叫んだ。18日の日曜日は雨で、北茨城市の天心記念美術館へ出かけた。翌19日。田村市常葉町の実家への行き帰りに仮置場の前を通った。変化はなかった。連休が明けてすぐ、保管物が双葉郡の中間貯蔵施設へ運び込まれ、塀が撤去されたのだろう。
いわき市の住宅除染は北部4地区(久之浜・大久、四倉、小川、川前)から始まった。わが隠居は小川町・牛小川にある。平成25(2013)年の師走に、庭の全面除染が行われた。牛小川区と交流のある隣接・江田区の好意で、同区に設けられた「江田地区仮置場」に隠居の土などが搬入された。それからおよそ4年、仮置場は線量計を除いて更地になった。
跡地に標識が立っていた。「空間線量率 0.08マイクロシーベルト/時」「測定日時 平成29年9月19日9時14分」とあった。時間からいって、搬出作業開始時の線量だろう。24日のリアルタイム線量計は0.091と、搬出前と大きな変動はなかった。
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