夏井川の堤防を通るのは何日ぶりだろう。このところせわしく過ごしているので、街へ出かけても国道6号をまっすぐ帰る。きのう(9月11日)、図書館へ行った帰りに“寄り道”をした。遡上するサケを捕獲するヤナが川に架かっていた。堤防にはツルボ(スルボ)とヒガンバナの花=写真。もうそんな時期になったのだ。
同じ川の堤防なのに、草がきれいに刈り払われたところと、茂ったところがある。河川管理者と契約している行政区は、堤防の野焼き(早春)、定期的な草刈りを実施する。草が茂ったままのところは遅れているだけか。
この時期、堤防が“虎刈り”になると、草の茂ったところが一面アレチウリで覆われる。それに気づいたのは2008年秋だった。
アレチウリは北米原産のつる性植物で、日本では1952年に静岡で発見されたのが最初だそうだ。特に河川敷で分布が広がっている。外来生物法で規制されている侵略的な植物だ。
在来のつる性植物はクズやヤブガラシ。アレチウリはそれさえも覆ってしまう。覆われた植物は日光を遮断され、やがて枯死する。アレチウリの怖さがここにある。
根っこを抜くのが一番とはいえ、侵略された面積がハンパではない。次善の策として、結実前に刈り払う。せめてこれを繰り返していれば、アレチウリが増えることはないだろう。堤防の草刈りを引き受けている行政区には頑張ってもらうしかない。
草が刈り払われた堤防の土手には、点々とヒガンバナの赤い色。アレチウリが覆う土手には、赤い色はない。
夏の天候不順からか、今年(2017年)は、8月下旬にはもうヒガンバナの花が見られるようになった。フェイスブックで知った。夏井川の堤防が真っ赤に染まるのも時間の問題だろう。すると、キンモクセイの花も咲く。いや、香り出したというので、きのう、写真がフェイスブックにアップされていた。あと1カ月もすると、ハクチョウが夏井川に渡って来る。
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