2019年3月28日木曜日

庭のプラムも開花

 春を告げる花は、私には夏井川渓谷のアカヤシオ(岩ツツジ)だが、一般的には桜のソメイヨシノだろう。
 ソメイヨシノの花前線が北上中だ。東京ではきのう(3月27日)、満開が宣言された。フェイスブックの情報によれば、いわき市平・松ケ岡公園のソメイヨシノも開花した。この週末には早くも花見客が、といいたいところだが、天気がよくない。

 夏井川渓谷のアカヤシオと平地のソメイヨシノはほぼ同時に開花する。渓谷の隠居へ通っているうちに覚えた経験則だ。3月24日には、アカヤシオが咲いているのを確認した。すると、街のソメイヨシノも――と思っていたら、きのう、松ケ岡公園での開花が確認されたという。どちらも3月中に開花するのは珍しい。

暖冬とはいえ、早いうちに極寒がきてソメイヨシノに「休眠打破」がおこり、開花が早まったわけだ。

 その経験則を基に、ほかの木々の開花を確かめる癖がついた。わが家の庭のプラムは、月曜日(3月25日)の朝、白いつぼみをいっぱいつけ、一部で開花していた=写真。きのう(同27日)は満開になっていた。

 長男の小学校卒業のときだったか、「記念樹をどうぞ」という便りがあって苗木を購入した。それから三十数年がたつ。植えて何年後かに実が生(な)りだし、今もなっている。しかし、地上1メートルほどのところで幹が二またになり、片方の幹が菌に侵された。サルノコシカケの仲間らしい硬いキノコがあちこちに発生している。(プラムが菌に侵されて腐っていく過程を記録することにした)

 プラムの花が咲いたからには、マサキも新芽を広げはじめるはず――これも経験則だ。家の生け垣のマサキをチェックしたら、葉を展開する前に灰色がかっている新芽があった。そばの新芽にはすでにふ化したミノウスバの幼虫が団子になっていた。この幼虫はたちまちマサキの若葉を食害して木を丸裸にする。

 この40年を振り返れば、初めは4月末から5月初めのゴールデンウイークが発生のピークだった。ところが、今は4月前半にはもう孵化する。今年(2019年)は初めて3月下旬に発生した。温暖化が原因なのかずいぶん早くなっている。

 春がくる――それはもちろんうれしいが、一方では、春に伴う厄介ごとにも注意しないといけない、ということでもある。ソメイヨシノや庭のプラムの開花はそのサインのようなものだ。

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