その水にたちまち白い膜が張る。前回、2月に漬けたものにも途中から白い膜が張った。産膜酵母。乳酸菌が活発化しているので、日を追って酸味が増す。白菜漬けには、いい冬ではなかった。甕に残っているものを食べきったら、冬眠している糠床を起こそう。
産膜酵母は屋内で知る暖冬~春のサインだ。屋外はどうか。夏井川堤防沿いに点在する白梅が満開になった。でも、こちらは開花が早いという印象はない。梅はマイペースなのか。
それに比べたら、白鳥たちは敏感だ。夏井川最下流の越冬地、平・塩地内の白鳥の数が減った。この数日、夕方4時過ぎに堤防を通りながら数えているが、15羽ほどしかいない。3・11のときにはまだいた。川をさかのぼってきた津波に驚いて飛び立った。それが、その年の最後の北帰行になった。今年(2019年)はそれより早い旅立ちだ。
今シーズンは一度、コブハクチョウを見つけたときに岸辺に立った。上空を飛び回る白鳥も連写で撮影した。真上に来たときの姿がこれ=写真。
春が早いのはともかく、心配なのはこの冬、雨が少なかったことだ。きのう(3月4日)は一日中降っていたが、地中深くしみとおったかどうか。庭の草たちはぐんぐん葉を伸ばしている。軒下の育苗トレーで寒さにかじかんでいた三春ネギの苗も、ここ2、3日で急にシャキッとしてきたような感じがする。春機が発動したようだ。
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