間もなく3・11がくる。この8年というもの、3月の声を聞くと、東日本大震災を思い出して少し胸がざわつく。メディアが東日本大震災を振り返る報道をはじめたことも大きい。
同時に、シャプラニール=市民による海外協力の会のいわきでの活動も、感謝とともに思い出す。
大地震・大津波、そして原発事故――。放射性物質への不安と恐怖から、福島県浜通りへの物流・救援がストップする中、国際NGOのシャプラニールが初めて国内支援に入り、いわきで5年間、被災者や原発避難者のための交流スペース「ぶらっと」を開設・運営した。
被災地を見て、感じてもらうツアーも実施した。交流スペース閉鎖後もツアーは続いている。今年(2019年)は来週末の3月9~10日に行われる。
シャプラニールの創立メンバーの一人が平高専(現福島高専)の寮のルームメートだった関係で、創立当初からシャプラニールとかかわっている。その後、私はマンスリーサポーターになり、カミサンはシャプラニールのいき連絡会を立ち上げた。その縁かどうかわからないが、シャプラニールがいわき支援に入ったときには心強かった。
先日、ツアーのしおりが送られてきた=写真。「みんなでいわき!2018」とあるのは、2018年度ツアーという意味だろう。
前回は2017年11月に行われた。初日の夜、宿泊先の温泉旅館古滝屋で開かれた懇親会に夫婦で出席した。ツアーで知り合った人が大半だった。今回もいわきリピーターが多い。宿はやはり古滝屋。夜の懇親会には夫婦で参加する。「ぶらっと」の元スタッフなども顔を出すらしい。
しおりによると、ツアーはいわき駅前集合・解散で、「オリーブと常磐もので感じるいわき」がテーマだ。初日、中華料理店で昼食をとり、若いシェフの話を聞いたあと、オリーブ農園で農作業を手伝い、次の日は双葉郡富岡町を視察し、いわきら・ら・ミュウで「常磐もの」(魚)の買い物をする。
貸切バスで移動する。スタッフをまじえて15人ほどの小さなツアーだ。地道に、ささやかに、しかし継続して被災地の今を、復興の過程を見てもらう。この愚直さが心地よくてシャプラニールとつながっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿