きょうは10月1日。2020年度の後期が始まった。年度替わりの3月末~4月初めと折り返しの9月末~10月初めは、なにかと気ぜわしい。行政区内の世帯数調査がある。前期と後期で隣組の班長が代わるところがある。加えて、区の役員の一人が体調を崩して9月下旬に辞めた。その補充が間に合わない。当面、現役員で回覧資料の配布をカバーすることにした。その第一回がきょうだ。(忘れていたが、きょうは100年目の国勢調査日でもある)
ま、それはさておき――。今年(2020年)は年度の折り返しと季節の変わり目が重なった。当たり前といえば当たり前だが、秋の彼岸以降、急に寒さを感じるようになった。正岡子規の母親ではないが、「毎年よ彼岸の入に寒いのは」を実感している。
庭の渋柿は落果が続いている。きのう(9月30日)見たら、手の届くところに熟柿(じゅくし)が一つあった。もいで食べたら、ボソッとした歯ざわりながらも甘かった。ヒヨドリより早く口にしたのはいいのだが、柿はこんなに早く熟するものだったか。
樹下にはシランやホトトギスなどにまじって、ミョウガが生えている。勢いはもうない。茎が弓なりにしおれてきた。月遅れ盆から時折、根元を観察してきたのだが、ミョウガの子(つぼみ)は現れなかった。先日、かろうじて3個だけ採った=写真。
ブログを始めて12年。毎年ではないが、春の芽生え(ミョウガタケ)と秋のつぼみ(ミョウガの子)の出現時期を記録してきた。
それによると、わが家の庭では4月下旬にミョウガタケが現れ、その芽が10センチほどに伸びる5月の連休明けにカットして食べている。ミョウガの子は8月中旬が目安になる。月遅れ盆が終わると同時に、ミョウガの根元をチェックする。つぼみが現れたら花が咲く前に摘む。
最初に頭に刷り込んだのがこれだが、近年はどうも様子がおかしい。この3、4年は芽生えが5月にずれこんでいる。それに合わせるように、初秋の開花もずれ込んでいる。今年(2020年)は特に、例年より1カ月半近くつぼみの出現が遅れた。
ミョウガタケもミョウガの子もみじんにして味噌汁の薬味にする。香りが独特だ。初夏、カブやキュウリの一夜漬けに、風味用として庭のサンショウの木の芽とミョウガタケをみじんにして加え、だし昆布も入れる。即席漬けとはいえ、風味・旨みが出る。これが一番好きな食べ方だ。
このごろはつぼみから白い花が出ていたら、これも食べるようにしている。花をつけたフキノトウも、キュウリの花も、菜の花同様、食べられる。気取っていえば「エディブルフラワー」(食用花)。ミョウガの花だって立派な食用花だ。
先日、何日か夏井川の堤防を通らないでいたら、ヒガンバナが咲いていた、後れを取った――という話を書いた。あとで友人がいうには、そこだけが早かったのではないか、自分のウオーキングコースでは同じころ、ヒガンバナが咲き出したという。確かに、堤防は今、赤く帯状に染まっている。今年はヒガンバナの開花も遅れたのだ。これもミョウガの子の遅れと連動するのだろうか。つまり、地球温暖化=地域温暖化。
けさはこれから区の役員さん宅に回覧資料を配る。終わったら、わが家の庭に現れた南方系のタテハチョウのことをいろいろ調べてみようと思う。温暖化は遠いどこかの島国の話ではなく、すっかり自分の足元のできごとになった。
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