2020年10月17日土曜日

コハクチョウ2羽が飛来

                    
 きのう(10月16日)の朝は、この秋一番の冷え込みだった。石油ヒーターを引っ張り出した。オンにしたら、灯油が切れていたのですぐ消えた。午後、知人がやって来た。「うちではこたつを出した」という。そういう時節になった。

 昼前、カミサンが高校の同級生の墓参りに行くというので、夏井川の堤防を経由して待ち合わせ場所の寺の駐車場へ送って行った。

堤防を利用したのはハクチョウ飛来の時期を迎えたからだ。加えてこの冷え込みだ、第一陣が夏井川にやって来てもおかしくない――。読みが当たった。

去年(2019年)は10月17日、平・塩と中神谷の境目に最初の2羽がやって来た。台風19号による水害が、主に上流の幕ノ内~中塩~下・中平窪で発生した直後だ。

 今年の第一陣はやはりコハクチョウ2羽。塩の下流、中神谷の小さな“川中島”に飛来した=写真。そこは字名も「川中島」。神谷が笠間藩の分領だった時代には、処刑場があった場所だ。

 今年は飛来した日に写真を撮ることができた、そのことだけで心が満たされるのは、根が単純だからだろうが、「ハクチョウ初認日」を今年も記録することができた、という安ど感もある。

初認日をブログに書き続けている。自分の「備忘録」は、使いようによっては生物季節的な「統計」になる。

その年の秋、夏井川で最初にハクチョウと対面した日の記録とコメントを整理してみた。一番早い飛来は10月10日、遅いときは10月29日。この遅さはしかし、「ハクチョウが飛来した日」というよりは、「飛来したハクチョウを初めて見た日」だからだ。川へ行かなければハクチョウには会えない。

                  ☆

・2009年:10月15日=早朝、夏井川の堤防を散歩して自宅近くまで戻って来たときのこと。「コー、コー」という鳴き声が背後から聞こえてきた。振り返ると、コハクチョウ14羽が編隊を組んで飛んでいた。

・2010年:10月23日=平のマチなかで用事をすませたあと、夏井川の堤防の道を利用して帰宅した。急にそうしたのは、胸が騒いだからだ。案の定、20羽ほどのハクチョウが平・塩の対岸、山崎地内の岸辺で羽を休めていた。

2011年10月29日=(東日本大震災の秋)夏井川に白く大きなかたまりが浮いているのを発見。近づくとハクチョウだった。

・2012年:10月10日=、国道399号と並行する小川・三島の夏井川に成鳥2羽、幼鳥3羽、計5羽のコハクチョウが羽を休めていた。

・2013年:10月11日=猪苗代湖にハクチョウが飛来したと聞いて、街へ行った帰りに夏井川の越冬地(平・塩~中神谷)へ寄った。6羽がいた。翌日の昼には5羽に減っていた。コハクチョウだった。

・2014年:10月12日=平の中平窪と赤井に架かる久太夫橋から夏井川のすぐ下流、ハクチョウの越冬地を眺めたら、白く大きな鳥が休んでいた。

・2015年:10月16日=疑似孫の父親が、自宅周辺を飛ぶハクチョウの写真をフェイスブックに投稿していた。

2016年:10月19日=午後1時からの会合に合わせて昼過ぎに堤防を経由して街へ出かけた。8羽が平・塩~中神谷地内にかたまって羽を休めていた。

・2017年:10月12日=中神谷に飛来したが、すぐ姿を消した。二度目は3週間あとだった。

・2018年:10月19日=小川・三島で。午後、夏井川渓谷の隠居からの帰り道、浅瀬にハクチョウが2羽と3羽に分かれて、翼に首を突っ込んで眠っていた。

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