2020年10月24日土曜日

ネギの発芽を確認

                      
    きのう(10月23日)の続き――。10日ほど前の月曜日(10月12日)、夏井川渓谷の隠居の菜園につくった苗床に三春ネギの種をまいた。18日の日曜日にも苗床を急造した。隣の小集落に住む友達からネギの種をもらった。来年まで保管しておくわけにはいかない。「10月10日」よりは8日遅れだが、これもまいた。

18日時点では、苗床には何の変化もなかった。去年(2019年)は種をまいたものの、湿って饐(す)えていたため、発芽しなかった。その記憶がよみがえる。今年は大丈夫か――。

種はまいて1週間も過ぎると発芽する。日曜日の翌19日には少なくとも、土が割れたり、盛りあがったりし始めたのではないか。そう考えると、落ち着かなくなった。おととい(10月22日)の午後遅く、思い立って隠居へ確かめに行った。

平日に隠居へ行くのは、夏場のキュウリもぎ以来だ。平日には平日の風景が広がる。日曜日との違いを象徴するのはダンプカーや工事現場の重機だろう。

小川地区では、山中で加路川をまたぐ橋と道路、それに隣接する高崎地内で跨(こ)線(道)橋と道路の建設工事が行われている。どちらも広域農道としてつながる四倉~小川のルートの一部だ。

片石田から高崎に入るあたり、夏井川と合流する加路川の橋の手前で、土砂を積んだダンプカーがJR磐越東線のゲートをくぐって現れた。県道を渓谷へと向かうと、ほどなく高崎の工事現場が目に入る。そこへ入っていった。先行するダンプが橋脚周辺で土砂を下ろしていた。

なるほど、加路川右岸の道路工事で出た土砂を高崎の跨線(道)橋の周りの地盤づくりに利用しているのだ。そうして、橋は次第に橋らしくなっていく。道路もだんだん道路らしくなっていく。

高崎の工事現場は田んぼだったときから知っている。その変化が脳裏に刻まれている。広域農道が県道とつながったらすぐ利用したい――そう思っているくらいに見慣れた工事現場だ。

もっと下流、これは帰りに見たことだが、去年(2019年)の台風19号で被災した小川地区では、河川敷内の土砂除去工事が行われていた=写真上1(小川・三島橋直下の右岸)。さらに下流、下平窪から幕ノ内に通じる夏井川左岸でも、同じように重機が動いていた。

三春ネギの種の話に戻る。苗床には小さな双葉がびっしり生え始めていた。ハコベだろうか。さらに目を凝らすと、緑色のヘアピン状の芽が点々と生えつつあった=写真上2。2年ぶりに見るネギの芽だ。ここにも、あそこにも緑色の芽が出ている。発芽率は思ったよりよさそうだ。

種は去年のものがほとんど、今年のものは2列だけ。ネギの種は持って2年だが、乾燥剤とともに小瓶に入れて冷蔵庫で眠らせておいたのがよかった。さらさらした黒い種だった。とにかく芽が出たことに安堵(あんど)する。

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