2024年1月20日土曜日

静電気

                     
 空気が乾燥しているだけではない。体の表面も乾いているようだ。お菓子のプラ包装を破いて、切れ端をくずかごに入れようとしたら、(カミサンの)指から離れない=写真。

 振り払おうとしてもくっついたままだ。別の指でつまむと、今度はその指にくっつく。ああ、冬だな――と思う。

 いわき地方は、冬は晴れた日が続く。「サンシャインいわき」をセールスポイントにしているのは、このため。

 その冬の明るさが空気の乾燥を招く。直近では、1月14日朝、浜通りに乾燥注意報が発表された。それが19日午後9時過ぎまで続いた。

 プラ包装の切れ端が指から離れないときには、ぬれた布巾(ふきん)に別の指を触れてからつまむと、すぐくずかごにポイできる。

 プラ包装がくっつくくらいなら、痛くもかゆくもない。厄介なのは、なにか金属類にさわったときだ。「ビビッ」とくる。これはこたえる。

東日本大震災がおきた年、というよりその2カ月前、この「ビビッ」をブログに書いていた。それを要約・再掲する。

――いわきでは冬も青空が続くために、洗濯物を外に干すことができる。これは太平洋側の気象的特性の一つだが、マイナスに作用することもある。空気の乾燥だ。

浜通りは町も、山野も乾いている。体も乾いている。足の裏と手のひらがそのセンサーだ。半月前あたりから、かかとと手の指にカサカサ感を自覚するようになった。

冬は暖房器具を使う。ますます部屋の空気が乾燥する。こたつを使えば、足の裏がピンポイントでカサカサになる。「指パッチン」もすべってできない。夜、服を脱ぐとパチパチいう。

NHKの「あさイチ」で、かかとと手の指がカサカサする理由がわかった。そこは乾燥から肌を守る皮脂がほとんど分泌されない。皮脂がないのだから、空気が乾燥すればカサカサしやすい。対策としては「尿素クリームを塗り、ラップをして3分ほどおく」ことだそうだ。

空気が乾燥していると、静電気が発生しやすくなる。いわき駅前のビルでエレベーターに乗り、「閉める」ボタンを押したらビビッときた。

エレベーターホールの出入り口ドアも「鬼門」だ。空気が乾いていると、車を降りたとき、エレベーターの出入り口ドアを開けたとき、ビビッとなる。車の場合は降りるときに一度、手で車体に触ると静電気は発生しない――。

 今年(2024年)も、パチパチ、ビビッが始まった。それよりこたえるのが足裏のガサガサだ。亀裂が入って歩くと痛いときがある。毎朝、尿素クリームを塗る。

 新聞もこのごろは1枚ずつではなく、2枚一緒にめくってしまう。印刷物を数えるときはつい、指をなめてしまう。

子どものころ、年寄りはなんで指をなめながら本をめくるのか不思議だったが、今はその理由がわかる。

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