年が明けた最初の日の朝は、さすがに清新な気持ちになった。辰年のスタートである。
前夜の紅白歌合戦は、出演者・グループが全くわからない。このごろは就眠時間が早まったこともあって、前半の途中で寝床にもぐりこんだ。
どういうわけか、後半の出演者・グループ、特にベテラン勢の様子は民放テレビで確かめた。
紅白歌合戦はNHKの一大イベントとはいえ、民放もおこぼれを狙って後追いするようになったのか。
それはさておき、暮れに知人が自作のタツノオトシゴの置物を持ってきてくれた=写真。このところ毎年、新しい干支(えと)の置物が届く。一昨年と昨年はこんな具合だった。
――令和4(2022)年の干支は寅。1月2日に知人から電話があった。「虎の置物をつくった、今から届ける」という。ほどなく知人がやってきた。
虎の置物は手のひらに載る大きさだ。糸ノコを使ってケヤキの板を虎の形状に切り取り、前足にマグネットをはめた。台板にもマグネットがはめられている。それで安定して立つ。
感心したのは縞模様だ。木目をうまく利用して虎の黒い横縞を表現している。知人もその点を強調していた。
床の間に正月様が飾ってある。それとは別に、テレビの横の整理ダンスの上にも正月らしい飾り物がある。そこに虎の置物を添えた。
令和5(2023)年は卯年。役所などが「仕事納め」の日の朝、回覧資料を区内会の役員さん宅に届け、担当する隣組に配った。
車で届けに行こうとしたちょうどそのとき、ハマの近くに住む知人が手製の「うさぎの置物」と、日本酒を持ってきてくれた。
ポイントは顔に描かれた三つの赤い点。両目と口をあらわしている。表情がやさしくて、かわいい――。
そして、今年(2024年)。タツノオトシゴの親子が向き合うように組み込んである。前から見ても、後ろから見てもいいように、どちらにも目が付いている。テレビのわきの本棚の上に飾った。
それで、新年を迎えた。元日の朝、つまり元旦には一番にやることがある。毎年、届いた新聞の折り込みチラシを数える。今年は県紙が54枚、全国紙が35枚だった。
平成30(2018)年から今年まで7年間の数の推移を見ると、県紙は68―59―69―59―56―46―54枚、全国紙は40―36―41―45―34―32―35枚だ。今年は、前年よりは増えたが、長い目で見ればやはり漸減している。
そうしてのどかに過ごした元日だったが……。能登半島地震と、翌日の羽田空港事故のその後を、テレビで追いかけているうちに三が日が過ぎた。
4日は仕事始め。私の場合は、家の前のごみ集積所にネットを出すことがそれに当たる。地震に引っ張られて忘れていた「日常」が始まった。
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