2024年1月23日火曜日

1月の嵐

                     
 こんな中途半端な日曜日(1月21日)は久しぶりだった。朝起きると小雨。それがだんだん強くなる。午後になると雨だけでなく、風も強くなった。家にこもっているしかなかった。

 いわき市の防災メールによれば、前日午後5時12分、波浪注意報が発表され、翌21日未明からは時間を追って暴風警報、波浪警報が出された。さらに、同日午後遅くには、大雨・洪水・暴風・波浪の4警報が重なった。

 たびたびネットでいわきの雨雲の状況をチェックした。午後遅く(おそらく4時半ごろ)には、強い雨雲が去りそうだ。というわけで、いつもの魚屋さんへはそのあと行くことにした。

 日曜日には夏井川渓谷の隠居へ出かける。朝から雨では、行っても土いじりはできない。朝の小雨と天気予報を見て、「きょうはウチにいる」と決めた。

 ウチにいればやることは決まっている。ネットで調べものをする。本を読む。雨が上がればすぐ隠居へ行く――そんな心づもりでいたが、雨はやむどころかひどくなる一方だった。

 何もしないことにしびれを切らしたのはカミサンだった。昼近くなって、「ラトブへ行こう。3階と1階で買い物をする」という。ラトブはいわき駅前の再開発ビルだ。地下に駐車場がある。雨にぬれずに用が足せる。

 こちらもやることはない。なりゆきにまかせることにした。同じような思いの人が多かったのか、駐車場には車の列ができていた。

 ただ、雨の日のラトブ駐車場はコーティングされたフロアがぬれて、車が左折するたびに「キキキ、ガガガ」といやな音を発する。これはなじめない。

 カミサンの用事はすぐ済んだ。1階では、昼の弁当も買った。わが家へ戻ってそれを食べたあとは、テレビで都道府県対抗男子駅伝を見た。

 外では風と雨が強まっていた 台風並み、いやそれ以上の暴風雨だ。最初は南向きの縁側などに雨が吹きつけていた。が、午後からは東側の台所の窓がぬれ、勝手口の外にある灯油ボックスに雨がたまった。家のぬれ方が普段とは違っていた。

夕方は魚屋さんへ刺し身を買いに行った。ところが、雨雲は去るどころか、最後の大降りになっていた。

家の前の歩道が冠水し、車道は雨脚が強くて前がよく見えない。スピードはもちろん出せない。

国道に出て赤信号のときに前方をパチリとやった=写真。アメリカ人写真家、ソール・ライター(1923~2013年)のような画像を狙ったが、ワイパーをかけた直後だったので、ただの写真になった。

わが家同様、こんな嵐の中でも日曜日には刺し身を、という人が多いらしい。魚屋さんは国道側のシャッターを下ろし、西側駐車場と直結している旧・食堂の戸を客の出入り口にしていた。

日曜日に刺し身を買いに行くようになって数十年、初めて経験する、脇からの入店だ。東からの暴風雨がそれだけひどかったということだろう。

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