ブログをアップして、再びふとんにもぐり込んだばかりだった。3月15日午前零時14分。地鳴りが迫ってくると思ったら、ガタガタ揺れ出した。
強い。飛び起きてベッドのそばの本棚を押さえた。カミサンも立ち上がった。と、次の瞬間には、揺れは去っていた。
テレビをつけて震源や震度を確かめる。こたつの上のスマホには「緊急地震速報」の文字と絵が表示されていた。
「ピャラン、ピャラン」と鳴り出したのだろうが、隣の寝室にいては聞こえない。鳴っても揺れと同時だったはずだ。
震源は福島県沖、深さは50キロ、最大震度は5弱、津波の心配はないというので、階段を見てから、ふとんに戻った。
階段の片側には本が積み重ねてある。5弱以上だと、これが崩れる。本は無事だった。
東日本大震災以来、いわきでは震度6弱を筆頭に、5強、5弱、それよりは弱い地震をたびたび経験してきた。
揺れからくる体感震度と気象庁の震度が、この13年の体験を通じてほぼ一致するようになった。階段に積み上げた本の落下具合が一番の目安になる。
いわき市が5強ないし5弱のとき、わが家では本棚や収納ダンスの上にある置物や写真額、平積みの本などが落下する。階段の本も崩れる。
今回、階段の本は無事だったから、最大震度の5弱ではない。朝になって、気象庁のデータを確かめると、震度5弱は楢葉町、いわきは4だった。
震度5弱は令和4(2022)年10月21日以来だという。そのときはどうだったか、ブログを見ると、記録が残っていた。
――(午後3時過ぎ、羽毛のような雲の写真を撮って)茶の間に戻り、画像をパソコンに取り込む。
と、ほどなく、庭の方からかすかな地鳴りが近づいてきた。時計を見ると、3時19分だ。来たな! 身構えた瞬間、ガタガタと家が揺れる。ん? 思ったより揺れは短い。すぐ通り過ぎていった。震度3か。体がそう“判定”する。
震源はいわき市の北方、双葉郡沖だ。最大震度は楢葉町の5弱で、いわきはやはり3。3レベルだと、「揺れたね」で終わる――。
今回の揺れ方は1年半前の地震と似ている。サッと通過していったのも同じだ。震源も近い。
その半年前の令和4年3月16日深夜の大地震は、震源が福島県沖、マグニチュードが7.4だった。相馬市、南相馬市で最大震度6強と、同じ浜通りでも北の方の被害が大きかった。
階段の本は無事だったが……。カミサンが朝、店に行くと、店頭に飾っておいたリーフレットや空き缶が落下していた=写真。
店の飾りとして並べて置いたもので、軽すぎてずれ動いたようだ。2階は? 滑りやすい表紙のストックブックが1冊、畳に落ちていた。
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