2024年3月18日月曜日

この冬最後の白菜漬け

                    
 直売所から白菜2玉を買って来たのはいいが、まれにみる大きさだ。2玉を漬けたら甕(かめ)からあふれる。

 漬けるのは1玉にとどめ、あとの1玉は半分を近所の知り合いに分け、残りをけんちん(豚汁)などにして食べた。

 いつもは中玉2個を漬ける。1玉を8つに割るから、葉に塩を振って4~5切れずつ、甕に交互に積み重ねて重しを載せ、階段下に置く。

 小玉もあったので、この冬はすでに3回漬け、大玉が4回目になった。大玉1個といっても小玉2個分はあるだろう。

 2月後半に漬けた大玉は3月半ばにはなくなる。で、もう1回、2玉を買って漬けないといけないか……。

ちょうど思いめぐらしているところへ、日曜日(3月3日)、夏井川渓谷の隠居へ出かけたときに、後輩からSNSを介してメッセージが届いた。

自宅の玄関前に、いただきものだが白菜を置いた、という。隠居でスマホをチェックしたら入っていた。ありがたい。5回目の白菜漬けが決まった。

 この冬最初に白菜を漬けたのは11月下旬。師走に入ると同時に食べ始めた。三和産の白菜で正解だった。根元が甘かった。

毎年、最初の白菜漬けは三和産で、と決めている。そのワケは、三和町がいわき市のなかでも山地に位置しているからだ。

白菜は寒くなると、凍るまいとして糖分を蓄える。これが甘さのもとになる。真冬になれば、山地(三和など)でも平地(平など)でも甘くなるので、場所は選ばない。

 三和の白菜は、雪が降る前に「ふれあい市場」から買ってくる。そのあとは平地の直売所を利用する。

 2回目はカミサンの親類と知人からのお福分け、3回目と4回目は平の直売所から買ってきた。

 穏やかな天気の朝、八つ割りにしたのを天日に干し、夕方取り込んで甕に漬け込む。ユズがあるときは皮をむいてみじんにし、さらに干しておいたミカンの皮や唐辛子、昆布を刻んで、段を重ねるごとに加える。

 白菜の重さがいくらだから食塩はいくらだ、などと量りで正確に割り出すようなことはしない。1枚1枚の葉にさらっと食塩を振りかける。

 最近はそれでいい塩梅(あんばい)に白菜が漬かる。この塩梅を手が、指先が覚えているので、漬け込み作業も簡単に終わる。

 この冬は、失敗らしい失敗はなかった。減塩気味ながら、白菜はいずれもほのかに甘かった。

 後輩から届いた白菜=写真=も漬け込んだらすぐ水が上がってきた。やや大きめのタッパーに4回目の残りを移して冷蔵庫に保管し、こちらを食べながら5回目が漬かるのを待った。

たぶん5回目もいい塩梅になっているはずだ、といいたいところだが……。1回目を試食したら、少ししょっぱかった。2回目は、まあまあだった。やはり、白菜にも大小がある。塩梅が難しい。

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