2015年1月20日火曜日

かんのん市

 毎年1月15日前後の日曜日、いわき市小名浜大原の徳蔵院で「初観音」が開かれる。今年は18日だった=写真。

 国際交流のイベントが縁で住職の奥さんとカミサンが知り合った。以来、初観音と同時開催の「かんのん市」で、カミサンが「シャプラニール=市民による海外協力の会」のフェアトレード商品を展示・販売している。もう10年以上になるだろうか。

 私は運転手なので、「かんのん市」が始まる前に送り届け、終わるころに迎えに行く。祭りは1時間ちょっとで終わる。往復の時間がもったいない。今年は駐車場で資料読みをすることにした。

 風は強かったが、車内にいると陽光がさしてほんのり暖かい。30分ほどで睡魔が降りてきた。環境が変わっても朝寝の習慣は変わらなかった。今年はともかくも、そうして初めて寺にとどまった。

それと、もう1つ。「かんのん市」に新しく参加した知人夫妻がいる。知人は同じ平・神谷地区の区長仲間だ。カミサンを境内に送り届けたときに、似たような人がいる、と思った。向こうも同じように感じたという。駐車場に車を止めたあと、境内に赴くと、知人もすぐ気づいて、「やあやあやあ」となった。

 奥さんとカミサンも、初対面ではなかった。豊間に大きな病院がある。そこに看護師として勤めていた。その病院にはカミサンの知り合いがいる。奥さんの同僚で、一度、彼女と一緒にわが家(米屋)を訪ねたことがあるそうだ。

 それぞれのつながりから、たまたま「かんのん市」で一緒になった。そう、人はさまざまなコミュニティーに属している。私も知人も前日、区長協議会主催による地区の「新春の集い」を終えたばかりだ。翌朝、小名浜で顔を合わせるとは思ってもいなかった。

「かんのん市」は一種のフリーマーケットだ。知人夫妻は神谷産の白菜や米などを並べた。カミサンが白菜を2玉買った。小名浜で地元・神谷の白菜を手に入れる不思議。これも、コミュニティー意識のなせるわざだろう。

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