年末にカミサンのいとこの葬式があり、豊間の葬儀場から墓へ納骨に同行したあと、葬儀場の斜め前に仮オープンした復興商店「とよマルシェ」=写真=を訪ねた。豊間で津波被害に遭った民宿、食堂、野菜・惣菜、鮮魚の4店が営業している。プレハブ仮設の商店街で、暮れの20日に仮オープンした。来週15日に本オープンする。
八百屋で白菜大玉2個を買い、隣の食堂でラーメンを食べた。友人の甥がラーメン・半チャーハンを食べていた。豊間で酒の小売店を営んでいた。家は残ったが、住めなくなった。母の実家がある2地区先の友人の家に疎開し、津波をかぶった酒類を運んで仮店舗を出した。
震災から4カ月後、友人の家を訪ね、甥の仮店舗をのぞいた。缶ビールを3000円ほど買ったら、「<震災モノ>です」と、芋焼酎の四合瓶をくれた。しばらく部屋に飾っておいてから飲んだ。そんなことを思い出しながら、「『とよマルシェ』に参加しなかったの?」と聞くと、「声はかかったんですが、通うのに遠いので」。
仮設商店の近く、葬儀場の隣に豊間の災害公営住宅ができた。手前に戸建て住宅、奥に集合住宅が建つ。そこに住む人々のための店だが、私らのような行きずりの客や観光客も立ち寄りやすいところにある。
買ってきた野菜はすぐ割って干し、甕(かめ)に漬けた。仕事始めの5日、夜に客人が来たので食べてもらおうと思ったが、まだ葉先がかたかった。2日我慢して、きのう(1月7日)、初めて食べた。パリッとした歯ざわりが心地よかった。
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