下の孫にとっては小学校に入って初めての運動会だ。紅白リレーに出るというので、時間をみはからって午後も出かけた。上の孫は3年生。2人ともたまたま赤組だった。赤組が総合優勝をした。3回目で初めて閉会式を見た。「交流春の大運動会」と銘打った意味が初めてわかった。
わが家のある神谷(かべや)は平六小学区。学校から運動会の案内がきた。小3と小1の孫が通うのは隣接学区の草野小。
きのう(5月14日)朝――。まず、平六小の運動会へ。開会式からいくつかのプログラムを見たあと帰宅し、一時、店を閉めてカミサンと草野小へ。駐車場は満パイなので、この2年そうしているように、行きつけの魚屋さんの駐車場に止めて学校まで歩いた。
運動会の熱気に触れたあと帰宅し、昼食タイムが終わるころ、また出かけた。リレーのトップランナーは1年生=写真。男女に分かれ、紅白各2チーム(鉢巻組と帽子組)がスタートラインに勢ぞろいする。下の孫は赤の帽子、バトンは黄色。
保育所の年長組のとき(去年のことだが)、屋内運動会を見に行って驚いた。かけっこが速い。陸上選手のように前傾して飛び出し、腕も前後によく振れている。ジイが言うのもなんだが、無駄のない走りだ。
私は福島高専で陸上競技部に属していた。大会では主に400メートルとマイルリレー(1600メートルリレー)に出た。その人間から見て(ランナーとしてだが)、下の孫の走りは短距離に向いている。鍛えようによってはもっと速くなる――そんな思いを抱いてリレーを見に行ったのだった。
1年生の控えエリアそばに行って顔を合わせると、個人競技の「かけっこ」で1位になったと、赤帽のつばに張られたゴールドメダルのマークを見せた。リレーでは2番目にバトンをタッチした。
閉会式になると、手話通訳の先生が朝礼台のわきに立った。上の孫が閉会式の「開式のことば」を述べた(3年生の役割なのだろう)。
講評などが終わったあと、全員で校歌を斉唱した。福島県立ろう学校平分校の校歌も、児童たちが手話をまじえて歌った。ろう学校の分校が草野小の学区内にある。両校の「交流共同学習」はすでに38年に及ぶという。運動会に「交流」の冠が付いているワケがこれだった。
よその学校ではどうだろう。手話を学ぶことはあるのだろうか。草野小生にとっても、分校生にとっても「交流共同学習」は得難い体験になるはず。互いに相手を思いやる気持ちが自然に身に着くはず――手話をまじえて歌う児童たちの姿に、そんなことを思いながら少しウルウルした。
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