ネパール大地震から間もなく1年1カ月。地元NGOをパートナーに、バングラデシュやネパールで「取り残された人々」の生活向上支援活動を展開している、シャプラニール=市民による海外協力の会が5月27日午後5時から、いわき市平中平窪の常勝院で報告会を開く。「ネパール大地震復興PROJECT
みんなで応援キャラバン」の一環だ=写真(案内はがきほか)。
ネパールの首都・カトマンズにシャプラニールの事務所がある。震災当時、所長だった宮原麻季さんが全国を巡回して講演している。
大地震が発生するとすぐ、バングラで事業評価中のシャプラ評議員(聖心女子大教授)がインド経由でネパールへ入った。東京のスタッフ、前事務局長氏もやがてネパールへ飛んだ。宮原さんは、自身が被災しながらもシャプラの復旧・復興支援活動の中心になった。おかげでメディアより早く詳しく被災状況を知ることができた。
シャプラは3・11後、初めて国内支援に入り、いわき市で今年(2015年)3月12日まで交流スペース「ぶらっと」を運営した。津波被災者や原発避難者が孤立しないための支えとなった。ネパールで大地震が発生すると、「ぶらっと」利用者などからシャプラに浄財が寄せられた。
全国からの善意は、主に①救援物資の確保②仮設住宅の支援③コミュニティセンターの運営④青少年への奨学金支援――に生かされた。
東京、大阪での報告会では「寄付がどのような支援活動につながったかわかってよかった」「現場の生の声、苦難が聞けてよかった」という感想が寄せられた。ざっと45年前、収支の透明性を掲げて前身の組織が発足した。会費や市民の善意を基に活動するからには、「お金が何にどう使われたか」をきちんと報告しないといけない――シャプラへの共感・信頼の源だ。
熊本地震では、別のNGOに合流する形で緊急支援活動を展開した。いわきでの経験がネパールでも熊本でも生かされている。ネパールの復興支援はこれからも続く。――いわきでの報告会は、会費が200円(ネパールのチャイ付き)。時間のある方はぜひ、おでかけを。
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