完成してから十数年。一度は見たいと思っていた迦陵頻伽(かりょうびんが)の天井画だ=写真。画家でもある知人の紋章上絵師・二世石川幸男(本名・貞治)さんが制作した。寝っころがって写真を撮った。いや、寝っころがらないと撮れないから、自然にそうなった。
いわき市平中平窪の真言宗・常勝院の客殿――。きょう(5月27日)午後5時から、同寺でシャプラニール=市民による海外協力の会が、「ネパール大地震復興PROJECT
みんなで応援キャラバン」のいわき報告会を開く。
併せて、シャプラのフェアトレード商品を展示・販売する。カミサンがわが家で扱っているものを展示するというので、きのう、荷物を運んだ。寺に着いたら、住職さんが対応してくれた。
迦陵頻伽は2人で宙を舞いながら琵琶を、笛を奏でている。エジプトのスフィンクスは人間の顔をしたライオンだが、こちらは上半身が菩薩、下半身が鳥だそうだ。森の民の幻想と砂漠の民の幻想の違いだろうか――なんて思いながらも、住職さんと鳥のさえずりや真言宗の声明(しょうみょう)について話しているうちに、天上から音楽が降るような感覚に襲われた。
客殿には江戸時代につくられた「杉戸絵」もある。こけむした赤松と白く泡立つ渓流、笹……。平成14(2002)年、いわき市の文化財(絵画)に指定された。極彩色の天井画と古さびた杉戸絵が混交する美の空間に身を置くだけでもいい体験になる。
シャプラはネパールのほかに、熊本地震でも別のNGOに合流する形で緊急支援活動を展開した。熊本でフェアトレード商品を扱っているシャプラの仲間がいる。いわきのNPO「ザ・ピープル」代表が仲立ちして、熊本で扱っている商品がわが家に届いた。それも併せて展示・販売する。ネパール支援のほかに熊本支援を兼ねる。
きのう、その延長で昔のダッコちゃんに似た「抱きくまモン」のことを書いたら、ピープル代表から20個取り寄せるという連絡がきた。1個2000円で、すべて熊本支援のドネーション(寄付金)になる。予約を取るという。
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私はこれから友人の車で栃木県の那須高原へ向かう。一泊二日の同級会が開かれる。というわけで、あしたのブログは休みます。
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