外は雪。初雪だ。庭に背を向けて茶の間で晩酌するから、「雪見酒」の風情はない。ただ、日課として酒を飲むだけ――。そこへ、「あした(1月23日)は朝、雪かきしてね」。雪より重いことばが突き刺さる。
きのう、下校中の小学生がわが家の前を通るころ、雪が降り始めた。同じ下校時間に東北地方太平洋沖地震が起きた。午後2時46分。静かな揺れが始まり、やがてものすごい揺れが繰り返し押し寄せた。すぐ外に飛び出した。少し収まったところでカメラを持ち出し、通りに出たら、隣のコインランドリー駐車場の真ん中で、小学生たちがかがみこんで泣いていた。
それを思い出したのは、わが家の店のなかにある「かべや文庫」で客人としゃべっているうちに、子どもの声がしたからだ。外を見たら雪が吹っかけている。降り始めの時間がそれでわかった。
けさ見ると、拍子抜けした。庭の車の屋根の雪は8センチほどで、昨夜の就寝前と変わっていない=写真。これから小一時間、家の前の歩道=通学路の雪かきをする。すでに近所からは、スコップで雪を払う音がしている。
いわき地方では春先、ときどき雪に見舞われる。南岸低気圧が本州付近を東進しながら雪を降らせるのだ。今度の気象概況も「低気圧が四国の南海上にあって、東北東に進む。それで雪になる」「浜通りでは、22日夜遅くから23日未明まで暴風雪に警戒を」だった。
例年、冬場は国道6号の常磐バイパス沿いに、国土交通省平維持出張所と福島県いわき中央警察署連名で「凍結・積雪道路のノーマルタイヤ走行は道交法違反(福島県道路交通規則)」の看板が立つ。スタッドレスタイヤに切り替える前は、看板を見るたびに罪意識を感じたものだった。
ま、しかし、きょうは家で静かに過ごそう。そのために、きのうは朝から動き回った。
けさの路面はどうか。アイスバーンになっていないか。車道には車のわだちができていた。凍ってはいない。歩道は少しシャーベット状だ。スコップですくうと重い。でも、量が思ったより少ないから、作業はわりと早く終わった。
いわきは冬もノーマルタイヤの車が多い。ちょっとした雪でもスリップ・衝突事故が多発して、交通網は寸断される。救急車がピーポー、ピーポーと鳴り続かないように。それだけを祈る。
いわきは冬もノーマルタイヤの車が多い。ちょっとした雪でもスリップ・衝突事故が多発して、交通網は寸断される。救急車がピーポー、ピーポーと鳴り続かないように。それだけを祈る。
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