木曜日(1月17日)、「刑務所作業製品展示即売会(矯正展)」のチラシが新聞に折り込まれていた。17~19の3日間、内郷コミュニティセンターを会場に、全国の刑務所でつくられた小物や家具製品を展示・即売するという。
記者的な興味はあったが、のぞいてみようとは思わなかった。カミサンは興味があるとすぐ行きたくなる。声がかかった。初日、オープン直後に出かけた。車の中で待つのもシャクなので、同行した。
主催したのは福島刑務所と公益財団法人矯正協会刑務作業協力事業部。刑務所で、矯正の一環としてつくられている革靴・革ベルト・ポーチや木工製品などが展示された。まな板(秋田)・和紙便箋(府中)・細うどん(横浜)・槐(えんじゅ)のコースター(網走)を買った=写真。
それで気がすんだわけではなかった。翌日、また行きたいという。チェスト(収納箱)の引き出しの表面に「こぎん刺繍」が施されている。チェスト自体も無垢(むく)材でできている。購入希望者がいたようだが、まだ残っていれば買いたいという。「こぎん刺し」にえらく感心したらしい。
こぎん刺しは栃木(女子刑務所)で、チェストそのものは黒羽(男子刑務所)でつくられたそうだ。ネットで確認すると、どちらも矯正作業に伝統工芸を取り入れている。
マイカーのフィットには入らないので、刑務所の職員にトラックで運んでもらった。家に置くと、思った以上に大きい。重厚感もある。
正札はけっこうな値段(5万~10万円の間)だった。それを「高い」といえる立場ではない。還暦に始めた海外修学旅行に、福沢諭吉が何十枚も消えている。買ったら、2割ほど安かった。傷があったり、ゆがみがあったりしたからだが、無垢材が部分的に膨らんだり縮んだりするのは当たり前らしい。
今年(2019年)の年賀状にこういうのがあった。カミサンの親友からで、「夫唱婦随」の逆のことが書いてあった。そう、「婦唱夫随」でいれば、わが家は平穏だ。
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