1月下旬の今が極寒期だ。いくら暖冬とはいえ、渓谷の「籠場の滝」も、対岸の林の中にある「木守の滝」も、しぶき氷くらいはできているだろう(木守の滝から氷をかち割って持ち帰り、冷蔵庫で冷凍保存をするのが真冬の楽しみ)――。隠居の庭の畑に生ごみを埋めるついでに、滝の凍り具合を確かめることにした。
籠場の滝は隠居の手前、県道小野四倉線沿いにある。まずはこれをチェックする。しぶき氷は? ひとつもない。岩盤が水しぶきで茶色く濡れているだけだ=写真上。どんな暖かい冬にもうっすら白くしぶき氷は張っていた。全くないのは初めてだ。木守の滝も推して知るべし。つり橋を渡って見に行くまでもない。去年(2019年)に続いて今年も夏のオンザロックはかなわないか。
ヤブツバキの花前線はどうだろう。いわきの平地ではとっくに咲いている。渓谷の入り口、小川町高崎地内のJR磐越東線上小川トンネル・磐城街道高崎踏切の手前、右カーブになっている道端に咲いていた=写真下。
ヤブツバキは冬から春にかけて咲く。暖冬との関係はわからないが、もともと照葉樹林を代表する樹種のひとつだ。夏井川流域では渓谷の谷間あたりが分布の限界らしい。
4年前の拙ブログによると、1月中旬にヤブツバキの花前線は高崎の上流、渓谷の江田にまで到達していた。暖冬にはやはり開花が早まるようだ。今回は高崎でしか確認できなかったが、歩いてじっくり見れば、江田あたりでも花を確かめられたかもしれない。
隠居の庭の下の空き地にフキが自生している。例年、師走に入るとフキノトウが現れる。ところが最近は、草刈りを年2回から1回に減らしたため、ヨシがフキの自生地まで侵食し、日光を遮るようになった。きのうも確かめたが、ヨシの枯れ葉と茎に覆われてわからなかった。
隠居と道路の境にある白梅は、さすがに小さなつぼみのままだ。庭のアセビもつぼみが小さい。あとわずかで、花よりだんご、いや氷――がないまま、1月が終わる。
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