朝日は1面肩、2面全部と3面の一部を使って報じた。2~3面は、年末に始まった大型企画「ルポ2020 カナリアの歌」を、ゴーン元会長関連の「時々刻刻」にそっくり差し替えたようだ。「天声人語」も末尾で触れざるを得なかった。
「ゴーン被告、レバノン逃亡/自家用機で 関空から?」「日本への身柄引き渡し 困難」(1面)、「保釈中の逃亡『寝耳に水』/旅券 弁護団保管したまま/ゴーン被告、どう出国/検査なし『100%できぬ』/公判の開始は困難か」「天才的企業家 レバノンでの評価に陰り」(2面)、「『大脱走』海外でも驚き/日産関係者『逃走、現実のものになるとは』/政府 確認急ぐ」(3面)
福島民報も1面肩で「ゴーン被告、海外逃亡/出国禁止の保釈中 レバノン滞在と声明」と報じ、社会面の38~39面で、朝日と同じような分量で関連記事を掲載している。
事実は映画よりも、小説よりも奇なり。元日のトップ記事は、各社が特ダネ、あるいはそれに近いものを持ってくる。事前に割り付けも済んでいる。1面のトップは変えずに、左上の肩でまず伝えた。「海外逃亡」はそれこそ、メディアにとっても寝耳に水だったろう。行政も警察も検察も、コケにされたものだ。
日本の警察司法制度の根幹を揺るがすゴーン烈風と同じくらいに、現実の風もきつかった。大みそかは、朝は快晴無風。区内会の役員さん宅に1月1日付の広報いわきを届けた。午後になると一転、次第に風が吠え始める。ときどき家の前の道路を車が爆走する、と思ったら、烈風だった。
夕方、街へ買い物に行った。駅近くのスーパーにある駐車場で、なにやら尋常ではない動き。1人がはがれた表示物を持って道路を横断し、3人が入り口の警備員詰め所(ふだんは無人)を支えている=写真。烈風に吹き飛ばされそうになったのだろう。そのくらい風の威力がすごかった、ということだ。宵になると風はいったん弱まったが、夜になってまた吠え始めた。
さて、個人的に決めている元旦の作業がある。新聞に折り込まれたチラシの枚数を数えることだ。折り込みチラシは、1年のうちではなんといっても元日が一番多い。今年は、福島民報69枚、朝日41枚。おととし(2018年)は、民報68枚、朝日40枚。去年は民報59枚、朝日36枚。今年は少し持ち直したようだ。
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