日曜日(7月12日)、夏井川渓谷の隠居に着くと青空が広がった。が、その後はまた鉛色の雲に覆われ、雨がちの天気に戻った。こうじめじめした状態が続くと、体にまでカビが生えたようでうっとうしい。まさに黴雨(ばいう)。
毎朝、歯を磨きながら、台所の軒下のキュウリを観察する。葉に白い点々があるなと思ったら、あっという間に全体が白くなった。別の葉にも白い粉が広がっている。
「うどん粉」病らしい。発生初期にぼんやりしていたために、カビが蔓延(まんえん)したようだ。とりあえず、“酢水”を霧吹きで散布して様子をみた。酢水を浴びて一時的に緑色を取り戻した葉がある=写真。しかし、乾けばまたうっすら白いままのものもある。その葉を3枚ばかり除去した。
葉がうどん粉病にかかると、光合成ができなくなる。そのうえ、日照不足と低温が続く。実の生(な)りが思わしくない。
福島地方気象台のホームページで小名浜の気象データを見た。7月1日からきのう(7月17日)までの日照時間は計18.1時間だ。1日1時間しか日が照っていない計算になる。雨も多い少ないはあるが毎日降る。7月上旬の福島県内の概況は、平均気温が「平年並み~高い」、降水量は「多い~かなり多い」、日照時間も「かなり少ない」だった。
7月中旬は、気温も「低い」になるのではないか。月曜日(7月13日)、浜通りに低温注意報が発表され、今もそれが継続している。
うどん粉病の正体はカビ(糸状菌)。胞子がどこからともなく飛んできて、葉に寄生し、菌体を広げて胞子をつくる。それがまた飛散して別の葉へ、さらにまた別の葉へと拡散するらしい。
キノコに興味を持っているので、真菌(キノコ)と細菌、ウイルスの違いをときどきおさらいする。ごくごく単純化して言えば、三つの違いは大きさの違いだ。真菌―細菌―ウイルスの順で小さくなる(目に見えないなかでもさらに目に見えない小ささが新型コロナウイルスの感染防止を難しくしているのだろう)。うどん粉病の原因をつくっている糸状菌(カビ)は真菌、キノコや酵母と同類だ。
それはともかく、軒下のキュウリを見ていると、夏野菜全般の育ちが気になる。低温障害や生育不良の心配はないのか。早く太陽の光が欲しい。
☆追記=低温注意報は7月18日午後には解除された(福島地方気象台が16時51分に発表)。
☆追記=低温注意報は7月18日午後には解除された(福島地方気象台が16時51分に発表)。
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