2020年7月20日月曜日

隠居の庭木の剪定終わる

 きのう(7月19日)の日曜日は朝7時半ごろ、夏井川渓谷の隠居に着いた。後輩の軽トラが先着していた。一日、隠居の屋根を覆う“いがかり”の剪定(せんてい)に汗を流した。道路沿いの高木は枝の間を電線が通っている。こちらの木を除いて、必要な剪定が終わった。すっきりした。
 先日、後輩に庭木の剪定を頼んだ。私ら夫婦が庭で土いじりをする日曜日に合わせ、7月5、12日とやって来た。平日にも1人でできる作業をした。 “いがかり”は、1人ではできない。ロープで枝を支えないと屋根の瓦を割ったり、引き込みの電線を切ったりしかねない。

 共同作業を始める前に、後輩は下の庭のへりにある木を切った。私は上の庭の菜園でキュウリを収穫し、三春ネギに追肥をした。カミサンはガス釜でご飯を炊いた。

ガス釜のご飯がうまくて、最近は朝起きるとすぐ、おかずだけを持って隠居へ行く。

「朝めし前」の仕事を終えて、濡れ縁で食事をした。やはり、ご飯がうまかった。ガス釜だけではない。飲み水は地下水。これをわかしてコーヒーを淹(い)れると、「うまい」といわれる。この水のよさもご飯がうまい理由だろうか。

 朝食後は、いよいよ屋根にかかる庭木の剪定だ。地下足袋をはいた後輩がするすると木に登り、命綱を幹にかける。ロープを使ってチェンソーを上げ下げする。さらにもう1本のロープを、別の枝を介して切断する枝にしばる。そのロープを私が握る=写真上1。後輩の指示に従ってロープを引いたり緩めたりする。

そうしてカエデとコバノトネリコの枝を切ること数時間。途中、昼食をはさんで、瓦を割ることも電線を切ることもなく、無事、作業を終えることができた。

 見上げている分には大きさを感じない。が、地面に下ろすと枝葉は長くて幅広い。それを今度は後輩がナタとチェンソーで細断する。細断された枝葉を夫婦で敷地のへりに積み重ねる。その作業を繰り返しながら、スクワットをやっているような感覚になった。立ったり、かがんだり。運んだり、積み上げたり。体をこれほどまでに動かすのは久しぶりだ。やっているうちに足が重くなっていくのがわかった。
しかし、老化を感じるだけではなかった。外での仕事だから、空の変化がわかる。飛んでいる鳥が目に入る。10時半には青空が広がり、午後2時ごろには入道雲が現れた=写真上2。さらに昼前、青空を1羽のタカが旋回していた=写真下。オオタカかサシバだ(普通のデジカメで撮ったから、データはケシ粒でしかない。それをパソコンで拡大してみたが、特定はできなかった)。
ついでに、折り畳み式のはしごで雨樋(あまどい)の枡(ます)を見てもらう。枯れ落ち葉がびっしり詰まっていた。ホースで水を流すと、ゴボゴボ黒いかたまりが排水口から現れた。これで雨が降っても雨だれの心配がなくなった。長い曇雨天のすきまの青空と眼福と安心だった。

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