晩酌のつまみは、「これでないとダメ」というのはない。晩ごはん用に並んだおかずで十分。
とはいえ、コンビニへ焼酎を買いに行ったついでに、ピーナツその他の「乾きもの」もかごに入れる。量的には一晩でなくなるほど少ない。
ある日、後期高齢者になったからと、ショートケーキの代わりにチョコレートがプラスアルファで出てきた=写真上1。
こういうハプニングがあると、焼酎の量も増す、といったところだが、やはりトシは争えない。いつもの平型銚子をカラにするのが精いっぱいだ。
日曜日の夜のおかずは決まっている。刺し身。春先から晩秋まではカツオ。さすがに入荷が途切れる冬場はほかの魚、たとえばヒラメ、マダイ、タコなどの盛り合わせにする。
10月下旬あたりから、今年(2023年)もそろそろカツオは終わりかな――そう思いながらマイ皿を出しても、若ダンナは黙って受け取る。つまり、カツオの刺し身があるというサインだ。
師走に入ると聞いてみた。「まだカツオがあるの?」「マグロがないんです。赤い色の刺し身が欲しくて、カツオを手に入れるようにしています」という。
何年か前までなら、カツオが切れるとサンマ、という流れだったのだが……。拙ブログに残る若ダンナの話から、サンマと海の変化を追ってみる。
震災前後までは夏場のカツ刺しオンリーで、冬になるとたまにタコかイカの刺し身を買いに行く程度だったのが、冬には冬の刺し身があると気づいて、平成25(2013)年には1年を通して刺し身を食べるようになった。
まずはサンマだ。翌26(2014)年には9月中旬の3連休にサンマとヒラメ、マグロの盛り合わせにしてもらった。これがこの年最初のサンマ刺しだった。
平成29(2017)年は10月末、カツオがなかったので、サンマの刺し身にタコを少々つけてもらった。この年、サンマの刺し身を食べるまでには少々時間がかかった。海水温が高いので、北海道のはるか沖にとどまっている、ということだった。
翌30年の11月中旬。カツオはあったが、さばいたら「はずれだった」ので、この年最初のサンマとタコの刺し身にしてもらった。
令和元(2019)年は、師走の声を聞いて初めてサンマの刺し身を食べた。「サンマはさっぱりです。海水温が高いので南下して来ない」のだという。
以後4年間、サンマの刺し身は口にしていない。地球温暖化と国際的な乱獲が庶民の食卓を直撃している、というわけだ。
赤身がないために、師走に入ってもカツオの需要が強い。陸地はもちろん、海でも水温上昇の異変が顕著になってきた。
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