2024年6月15日土曜日

ブレーカーが落ちる

                    
    朝7時過ぎ、突然、電灯とテレビが消えた。何年か前にも同じことが起きた。

台所にブレーカー盤がある=写真。左からアンペアブレーカー、漏電ブレーカー、そして安全ブレーカーが5個。漏電ブレーカーが落ちていた。

 対処法はなんとなく頭にあった。いったん全部のブレーカーを下げたあと、おおもとのアンペアブレーカーからつまみをあげていく。漏電ブレーカーも飛び出たボタンを押すと、元に戻った。

 明かりが復活し、これで一安心――と思ったのも束の間、また漏電ブレーカーが落ちた。これは家のどこかで問題が起きているのだろうか。

 7時過ぎといっても、明かりの消えた部屋は暗い。電力会社からの書類を探しだし、連絡先に電話をかけると、自動音声で24時間対応のフリーダイヤルを教えられた。

 それをメモしてスマホで連絡を取る。すると、ブレーカー盤の前に誘導され、電話の向こうからの指示に従ってつまみをあげる。

再び明かりがともったのを確認したあと、「またブレーカーが落ちるようだと、連絡ください」。感謝して電話を切ったら、10分もたたないうちに再び部屋が暗くなった。

 これはいよいよ専門家に見てもらわないといけないか。また電力会社のフリーダイヤルにかける。

すると、今度はより具体的なアドバイスを受けた。電力会社も検査はできる(有料)。しかし、それで工事が必要になっても、こちらでは対応できない。

結局、電気工事業者を頼んだ方が早い。「どの業者がいいとかはいえないので、電気工事協同組合に連絡を」。家電商なら知っている。「家電商はダメですよね」「ダメです、電気工事業者です」

時間をみると、まだ8時にもなっていない。連絡するのは9時ごろに――というので、同じ操作を繰り返して明かりをともしたあと、ネットで協同組合のホームページを開き、わが家から一番近い業者を探す。

8時半になってから会社に電話をかけ、こちらの場所を伝えると、ほどなくベテラン職人さんがやって来た。

さっそく検査器を首にかけてブレーカーを点検したが、特に問題はない、つまり急いで工事をするような事態ではなさそうだとか。

しかし、漏電ブレーカーはだいぶ古くなっている。それに、アンペアブレーカーも、設置した当時よりは、電子レンジやパソコン、プリンターなどの機器が増えて容量がぎりぎりになっているようだという。

本格的な工事にはかなりカネがかかる。またブレーカーが落ちるようだと、漏電ブレーカーを交換した方がいい。「そのときはお願いします」「わかりました」ということで、検査が終了した。

とりあえずむだな明かりは消す、テレビを付けっぱなしにしない……。そういったことも含めて、家もまた年をとる、「電気のホームドクター」が必要になっていることを知る。

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