2024年6月11日火曜日

清掃デー

         
 長く区の役員をやっていると、同じ年間行事でも「今年はちょっと違うな」という思いになるときがある。

 6月8日(土曜日)の朝、神谷地区の区長8人が参加して、公民館の庭木の剪定作業を行った。

いつもだと公民館を利用するサークルからも参加してにぎやかなのだが……。参加者は区長だけだった(あとで自分のブログを確かめたら、去年もそうだった)。すでに庭の草刈りはすんでいた。

区長協議会ではこの日、公民館の清掃が終わると、近くの平六小裏山公園の「忠魂碑」と「殉国碑」、そしてふもとの立鉾鹿島神社の森にある「為戊辰役各藩戦病歿者追福碑」の草刈りをし、併せて慰霊祭を行う。

区長協議会が忠魂碑の草刈りと慰霊祭を行うようになったいきさつは、これはもう高齢社会と無縁ではない。

遺族会が解散することになり、ほかに受け皿がないことから、コミュニティを束ねる区長協議会が肩代わりすることになった。

小学校の裏山公園は東西にのびる丘の一角にある。周りは常緑・落葉樹が生い茂り、あまり日光が差し込まない。おかげで雑草は碑の前に少しあるだけだ。

短時間で草刈りが終わると、近くから調達した細い竹を忠魂・殉国碑の周りに立ててしめ縄を張り、紙垂(しで)をつるす。お神酒(ワンカップ)を上げて、二礼二拝一礼をする。これが慰霊祭のルーティンだ。

しかし、今年は慰霊祭の前にしなければならないことがあった。忠魂碑のそばに小さな記念碑が立っている。

この記念碑を無視するように、近くで伐採された竹と木が運び込まれ、積み重ねられていたのだ。これにはだれもが唖然とした。

記念碑を伐採木で埋もれたままにしておくわけにはいかない。区長の一人がふもとへ下り、自分の車からチェンソーを持ってきて、細かく切断して碑の周りをきれいにした。

翌日は春のいわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動最終日の「清掃デー」。起きると曇りだった。一斉清掃に支障はない。6時を過ぎると、近所からも人が出て、歩道を中心に草むしりなどをした。

区の保健委員を兼務しているので、まずはざっと区内を一巡して、清掃デーに参加した人数を数える。

清掃活動はおよそ1時間で終了する。その後また、清掃デー用に指定されたごみ集積所を巡ってごみ袋の中身をチェックし、出された袋の数を調べる。ほとんどが草花と剪定枝だった。

事前にごみ袋を世帯当たり1枚配る。側溝土砂用の土のう袋は隣組当たり1枚だ。土砂は土のう袋に入れて、集積所とは別に1カ所指定して、そこに集めることを回覧=写真=で周知しているのだが……。

1カ所だけ、前から草花と一緒に置いてあるところがある。今年もそうだった。それを車のトランクに積んで指定の集積所へ持っていく。「ルール無視」が今年はもう1カ所増えた。

戸建て住宅のエリアでは高齢化が、集合住宅では少子化が進む。回覧の書き方をもっと工夫しなければ――またまたそんなことを思った。

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