2024年6月3日月曜日

カラスも隣人

                      
 家の前にごみ集積所がある。わが地区は月曜日と木曜日が「燃やすごみ」の日だ。

 「缶・ビン類」の火曜日(隔週)と「容器包装プラスチック」の水曜日も含めて、月曜日に私がごみネットを出し、木曜日のごみ収集が終わるとカミサンがそれを取り込む。

 ごみネットは、「容器プロ」のように軽いごみ袋が風で飛ばされないようにするためでもあるが、一番はカラス=写真=が「燃やすごみ」に含まれている生ごみを、袋をつつき破って周囲に食い散らかすのを防ぐのが目的といってもよい。

 家の前のごみ集積所だけの問題ではない。月曜日と木曜日、ごみ収集車が来る前に近くの道路を通ると、複数の集積所でカラスが荒らしたり、群がって盛んに生ごみを食い散らかしたりしているところに出合う。

 わが集積所も何年かおきにカラス被害に遭う。そのつどカミサンが片付ける。このごろはしばらく平穏だったのだが……。前に書いたブログを引用する。問題の本質は全く変わっていない。

――家庭から排出されるごみには、人間の意識が反映される。少しでもマナー違反があると、カラスは目ざとくそこを突く。

コミュニティは「ゴミュニティ」である。ゴミュニティには、ごみと人間のほかにカラスが加わる。カラスとの知恵比べに負けるわけにはいかない。

カラスはとにかく賢い。1羽がネットをくちばしで持ち上げる、別の1羽がごみ袋を引っ張り出してつつく、といった連係プレーまでやる。カラスの脳は体積比でニワトリの10倍もあるそうだから、あなどれない。

わが区では独自に回覧チラシをつくり、これまでに二度、隣組に配った。「生ごみは新聞にくるんだり、レジ袋に入れたりして外から見えないようにしましょう」「ごみネットと地面の間にすき間があると、カラスが袋を引っ張り出します。重しを置くなどしてネットを開けられないようにしましょう」

戸建て住宅の集積所、アパートの集積所、両方混在の集積所……。高齢世帯、若い家族、独身世帯でもごみの出し方は違う。

カラスを呼び込むのはごみを出す側だ。カラス被害が続くようだと、注意喚起の紙を電柱にくくりつける。すると、しばらくカラスは遠ざかる。しかし、住人が変わるたびにカラスが舞い戻る――。

今年(2024年)も最近、カラスの被害が相次ぐようになった。そのすべてが生ごみをそのままごみ袋に放り込んでいる、という点で共通している。

5月最後の木曜日(30日)は、朝、すぐカラスにやられた。カミサンがそれを片付けた。

と思ったら、通りがかりの女性が家に駆け込んできた。「カラスが生ごみを食い散らかしている」

カミサンはたまたま留守。私がごみ袋とほうきを持って駆けつけると、メロンの皮などが散乱していた。生ごみが丸見えだから、すぐカラスに狙われる。それが繰り返されたのだ。

カラスの存在が念頭にないごみの出し方、という点では、同じ人に違いない。また張り紙をするしかないのか。

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