2024年9月10日火曜日

市議選雑感

                      
   いわき市議選は、いつになく新人の立候補が多かった。それもあって、告示から投・開票までの1週間、何度もいわき民報の候補者経歴をながめ、朝刊折り込みの選挙公報を読み返した。

 告示当日の9月1日は日曜日で、いつもよりは少し遅く、朝9時半過ぎに夏井川渓谷の隠居へ出かけた。

 30分ほどの道のりだが、沿道のポスター掲示板にはまだ1~2枚しか張られていなかった。

 帰りは草野心平記念文学館へ寄った。車で移動したのは正午前と午後1時前後で、そのころはあちこちの掲示板で運動員がポスターを張っていた。

 最寄りの掲示板は、投票所でもある小学校の前に設けられた。告示日当日、隠居からの帰りに見ると、カラフルなポスターで一気に花が咲いたようだった。

 8日・日曜日は朝7時前、小学校の体育館へ投票に出かけた。そのとき、掲示板をパチリとやった=写真。

よく見たら、2人のポスターが欠けている。告示日当日、この掲示板を見たときのメモに、「ポスターは残り1人か2人?」とあった。

広域都市いわきでは、掲示板にポスターを張るにも組織力が要る。「張り残し」があると、有権者はあれこれ推測する。

最寄りの掲示板からざっと2キロ離れた掲示板にはちゃんと張ってあったから、「張り残し」ではなく「張り忘れ」だったか。

早朝に投票所へ出かけたのは、実は投票一番乗りを目指したからだ。投票は7時に始まる。それに合わせてセレモニーが行われる。

投票管理者がスタッフに投票開始を宣言し、一番乗りの有権者を招き入れて投票箱がカラであることを確かめてもらう。

投票箱をのぞきたかったのだが、すでに散歩を兼ねてやって来たというおばさんが私らの前にいた。

それともう一つ、だれが投票管理者と立会人になっているかを知りたかった。前は市役所OBが管理者、立会人2人のうち1人が区長だった。

この「分担」が崩れ、最近は管理者も区長に振ってくる。今回も管理者と立会人の1人が区長だった。

夜7時に投票が締め切られると、管理者は立会人と2人で総合体育館へタクシーで投票箱を搬送し、同じタクシーで投票所近くの駐車場まで戻り、自分の車で帰る。

私は、3年前のいわき市長選では投票立会人になった。去年の福島県議選では投票管理者を仰せつかった。

 さて、今回は定数37人に対し、現職33人、元職1人、新人13人の47人が立候補した。結果は現職3人と新人7人が落選した。

 投票率は右肩下がりが止まらない。私が記者になって間もない昭和47(1972)年は、投票率が85・98%だった(市議選はほぼ旧市町村単位の小選挙区制だった)。

 それが震災後の平成24(2012)年には50・05%まで下がり、以後、40%台が続いて、今回はぎりぎり41.28%まで落ちた。

それはともかく、新人のトップ当選には驚いた。旧町村部はまとまれば強い――その典型のような結果だった。

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