2024年9月7日土曜日

親知らずを抜歯へ

                      
 何年かぶりで若いときから世話になっている歯科医院へ足を運んだ。虫歯が2本あるのと、福島県後期高齢者医療広域連合から、75歳と80歳を対象にした歯科口腔健診(無料)の案内が届いたからだ。

 健診の内容はチラシに書かれていた=写真。虫歯や歯周病の有無だけでなく、口腔の機能も含めたさまざまな検査を実施するという。

 検査の内容は①歯・歯ぐき②入れ歯(義歯)③舌や唇④かむ力⑤飲み込む力⑥かみ合わせ――の6項目のようだ。

歯周病と誤えん性肺炎や糖尿病などとの関連が図解されていて、思わずうなってしまった。

それはともかく、虫歯の治療をするのはいつ以来だろう。自分のブログをチェックしたら、震災前の平成21(2009)年春と翌年秋に歯科医院の世話になっている。

平成21年には1カ月ほど右上の親知らずを治療して、温存することにした。ところが翌年秋、同級生と台湾へ旅行する段になって痛みが急にきた。「歯周病の急性発作」という診断だった。

そのときはかみ合わせをうまくできるようにしてもらったが、台湾から帰国後、歯がぐらつき始めた。

電話をしてすぐ駆けつけると、大先生が歯の状態をみた。「これはだめだ」となって、歯ぐきに麻酔薬を注入した。

「痛かったら、言ってください」と言って、グイッとやる。痛くはなかった。舌で探るとポッカリ穴があいていた。

それから14年がたつ。今度は右下の親知らずが虫歯になった。歯ぐきに近いところに違和感があったので、舌でまさぐっていたら、穴があいているのに気づいた。同じ歯の上の方にも穴があいている。

 右上の犬歯にも内側に穴があいた。痛みを感じるわけではないが、放ってはおけない。

 7月下旬、心臓由来の血栓による脳梗塞と、抗凝固薬(血液サラサラの薬)の長期服用による出血を予防するための手術を受けた。

この治療がひと段落したら、若いときから通っている歯科医院に連絡して、検査と治療を受けることにした。

 循環器の方はまだ病院での診療が続く。「あとはかかりつけ医院でいいですよ」というレベルにはなっていない。

 その間も虫歯の穴が広がっているようなので、手術後1カ月を過ぎた時点で、歯科医院に連絡を取った。すぐ診てくれた。

虫歯の方は、判断が分かれた。犬歯は残し、親知らずは抜くことになった。主な健診は次回に行われる。

右上の親知らずはすでにない。右下の親知らずはそれで咬合ができないため、歯ぐきから浮き出ているのだという。そのうえ穴があいてボロボロになった。

15年前、右上の親知らずをひとまず温存すると決まったとき、大先生にいわれたことを思い出す。「この年になって32本残っているのは珍しい」

老衰が歯にも及んで次々に穴があくのではないか、総入れ歯になるのではないか――このごろは、そんな妄想がふくらむ。

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