2024年9月2日月曜日

異常な降水量

         
 台風10号が9月1日、熱帯低気圧に変わった。が、東海道沖から北西に左折して、本州を横断する動きを見せている。

台風から離れているいわき地方だが、前線の影響で一時、激しい雨に見舞われた。さいわい大きな被害はなかったものの、まだ予断は許さない。

 今回も「仕事」絡みでやきもきした。月3回ある回覧資料配布が9月1日にある。その日は日曜日で8月31日は土曜日。つまり、役所的には連休なので8月30日が配布の日になる。

役所の都合に合わせていたら、こちらの予定が立たない。自分のペースに合わせて、天気を見ながら配布日を決める。というわけで、今回は雨の合間をぬって31日夕方に配った。

 金曜日(8月30日)は夜来の雨が朝も途切れることなく降り続いた。この日が一番心配だった。

気象庁が観測した同日朝6時10分までの24時間降水量は、山田町で80.0ミリ、小名浜で65.0ミリ、平で43.5ミリだった=写真。

 それから7時間ほど過ぎた午後1時時点では山田108.0ミリ、小名浜89.5ミリ、平78.0ミリに変わった。

 その後はあらかた雨がやみ、同日午後8時30分現在では、山田115.0ミリ、小名浜90.0ミリ、平78.5ミリだった。

 この雨はしかし、台風10号付近の暖かく湿った空気が、東北地方を通って日本の東に伸びる停滞前線の活動を活発化させたためらしい。

 台風であれ前線であれ、今回の降水量はちょっと例がない。九州地方の降水量をみると、むしろ恐ろしさを感じた。

NHKや全国紙によると、8月29日夜10時までの72時間で、九州南部では800ミリ、同北部では600ミリを超えた。宮崎県えびの市ではなんと850.9ミリだった。

私は、いわきの年間降水量約1400ミリを目安にして、市内外の降水量をみる。えびの市ではわずか3日間で、いわきの年間降水量の半分以上が降ったことになる。ちょっと想像ができない雨量だ。

それが山間部や平地を一気に襲うわけだから、土砂崩れや川の氾濫が心配される事態になる。

いわきは令和元(2019)年10月12~13日、台風19号による水害に見舞われた。気象庁はこの台風を「令和元年東日本台風」と命名した。

このとき、いわきで初めて「大雨特別警報」が発表された。山間部の三和町では2日間で総雨量448.5ミリを記録した。

わずかの間に年間の3分の1近くが降ったことになる。下流の平でも206.0ミリだった。いずれも夏井川水系で、市街地の一部、平窪地区では甚大な被害が出た。

去年(2023年)9月には台風13号に伴う線状降水帯が大雨をもたらし、主に新川流域の内郷地区で床上・床下浸水が相次いだ。

 8月だけでも精霊送りと市民体育祭が、雨を気にしながらの準備・開催となった。ほかに、天気を見ながら回覧配布、所属する団体の事務作業をした。なにをするにしても、気象台や気象会社の情報が欠かせなくなった。

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