師走に入って2回目の日曜日、12月8日。太平洋戦争が始まって83年の節目の日だ。そのことをチラッと頭に浮かべながら、夏井川渓谷の隠居に着く。いつもよりは30分ほど早い。
隠居の対岸の尾根から朝日が顔を出したばかりだった=写真。あとで撮影データをチェックすると、9時9分だった。
今年(2024年)の冬至は12月21日。それまでは、尾根から現れる朝日は日に日に遅く、尾根に沈む夕日は日に日に早くなる。
この時期、尾根から顔を出した朝日はそのまま右に、上流方向に移動し、午後3時前後には別の尾根に隠れる。
朝日はともかく、午後3時ごろに尾根に隠れる太陽を「夕日」というのははばかられる。太陽の姿が消えても、空は明るい。暗くなるまでにはまだ時間がある。
8日は偶然、隠居への到着と同時に朝日が差し込んできた。時間がたつにつれて光の範囲は広がり、それに合わせて辛み大根に降りた霜も消えた。
このごろは、昼にはもう退散する。昼食を持参することも減った。「西高東低」の冬型の気圧配置になると、晴れるだけでなく、風が冷たい。
それもあって、冬場は土いじりがきつくなる。生ごみを埋めて、辛み大根を2~3本抜いて、それで終わりにする。早いとわずか小一時間で上がり、となる。
あとはこたつに足を突っ込んで、部屋で休んでいる。ストーブもつける。そうしないと部屋はいつまでも寒いままだ。
この日、隠居の柱にかかっている寒暖計は氷点下4度だった。こうなると、台所の温水器は、何も手当てをしなければ凍結・破損する。
温水器を換えたとき、水道管からの連結管に電熱コイルを巻いた。これが効いて凍結・破損から開放された。
水道関係は大丈夫。畑は? 凍っているのでは、と思ったが、まだそこまではいかなかった。スコップがすんなり入っていく。凍土ができるのは年明けだろう。
朝日の当たり方が遅い下の庭の南端だけが、うっすらと霜をかぶっていた。これが1月後半の厳寒期になると、あたり一面、白くなる。
それでも、冬至は希望の折り返し点でもある。寒さはきつくなるが、光は日に日に明るくなる。
何年か前、昔は元日の朝ではなく冬至の朝が初日の出だったことを、レイラインの講演会で知った。
ちいさな家庭菜園で土いじりをしている私には、カレンダーの元日よりも二十四節気の冬至の方がなぜかうれしくなる。まさに一陽来復の新年だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿