2024年12月3日火曜日

白菜を買いに三和へ

                      
   師走最初の日と日曜日が重なった12月1日は、三和町の直売所・ふれあい市場経由で夏井川渓谷の隠居へ出かけた。

ふれあい市場は朝9時に開店する。これまでの経験からすると、午後には目当ての野菜が売り切れ、ということになりかねない。冬の白菜は特にそうだ。

それを頭に入れて、まずはふれあい市場へと向かった。平・神谷から国道6号(常磐バイパス)~国道49号(平バイパス)にのれば、そのまま三和町に行ける。

ふれあい市場には9時半近くに着いた。駐車場には数台しか止まっていない。「あれっ」である。ところが、何分もたたないうちに品定めをする人で店内がにぎやかになった。

私の目当ては白菜。冬場は糠床を眠らせ、別の甕(かめ)で白菜を漬ける。最初の白菜は三和産で、と決めている。

のっぽの白菜と中玉の白菜があった。甕(かめ)に入るサイズの白菜2玉とユズを1個買った=写真。

あとはかごを持ってカミサンの買い物につきあうだけ。カミサンはにんにく風味のナスの漬物やゴボウ、昼食用の弁当などをかごに入れた。

レジでの話。カミサンが「漬物は夫がつくるの」とか何とかいったらしい。「あら、いいムコさんもらったこと」と、レジのおばさん連が反応して大笑いになった。

彼女たちは、白菜漬けも、味噌漬けも主婦の仕事と思っているのかもしれない。腕と味に自信もあるのだろう。

その彼女たちからみると、夫が妻に代わって漬物をつくるのは珍しい、つまり漬物をつくる夫=ムコさんはいい人になる、というわけだ。

白菜漬けで大事なのは、白菜自身の甘みだと私は思っている。白菜は寒くなると凍らないように糖分を蓄える。それで最初の白菜は南より北のもの、同じいわきでも平地より山間地のものを選ぶようにしている。

震災の前、年末に三和の知人が自産の白菜を持って来た。そのころ、スーパーで売っているのは、茨城以南の白菜が多かった。知人の白菜は南の白菜より甘かった。それが三和産にこだわる理由の一つでもある。

ただし、雪が降るようになると、スリップ事故が怖いので直売所巡りは休むことにしている。そのころには平地の白菜も寒波にさらされて甘みを増す。

 三和の白菜はもう甘くなったという。「霜が何回か降りたから」。それで、あらためて納得する。三和まで買いに来てよかった、と。

 やはり、師走である。朝のルーティンとして、起きるとまず糠床をかき回す。2日に初めて、糠床が冷たいと感じた。

それで、糠漬けから白菜漬けに切り替える時期がきたことを知る。頭ではなく、体がそう教えてくれるのだった。

0 件のコメント: