2024年12月6日金曜日

新・小川支所へ

          
 JR磐越東線の小川郷駅は、今年(2024年)3月19日に駅舎が新しくなった。古い木造駅舎はそれなりにモダンな趣があったが、新しい駅舎は箱型で中にベンチがあるだけだ。

 旧駅舎が無人化されてからは、ボランティア団体が中心になって「市民図書館」を運営・管理してきた。寄贈本などが並べられ、だれもが自由に本を読むことができた。

 駅の隣に新しいいわき市小川支所の庁舎が建ち、去年(2023年)1月30日に供用が開始された。それがどんなものか、ざっと4カ月後に見に行った。そのときの拙ブログから。

――昭和31(1956)年、小川町役場が建設される。14市町村が合併していわき市が誕生すると、役場はそのままいわき市小川支所として利用された。

老朽化に伴う新築移転が計画されているなか、「令和元年東日本台風」がいわき市を襲った。なかでも平地の夏井川流域では支流の好間川・新川を含めて、甚大な被害を受けた。

小川支所も1階部分が浸水した。そこで新しい支所の建物は土台がかさ上げされて建築されることになったそうだ。すでに1月12日に落成式が開かれ、同30日から新庁舎で業務が行われている。

工事を請け負ったのは堀江工業だ。同社のフェイスブックによれば、新庁舎は鉄骨2階建てで、1階に住民交流の場でもある地域活性化センターなどが設けられた。支所の業務は2階で行っている。

もう一つ、支所建設と連動するように、夏井川に架かる小川橋の架け替え工事が行われた。これも堀江工業が請け負った。

 同社の創立百周年記念誌『百年の軌道』(2020年1月刊)によると、昭和11(1936)年、同社が小川橋の架け替え工事を落札し、夏井川に架かる橋としては初のコンクリート橋ができた。80年余がたって、再び同社が架け替え工事を手がけたわけだ。

実は新しい橋をまだ利用したことがなかった。新しい橋と支所、駅をつなぐ道路も新設された。個人的な「渡り初め」を兼ねて、駅前へと寄り道をした――。

それから半年。新駅舎には入ったことがあるが、新庁舎の方はまだだった。12月1日に地域活性化センターで「本と盤のフリーマーケット」が開かれるというので、夏井川渓谷の隠居で土いじりをしたあと、同センターを訪ねた=写真。

フリマを主催したのは地元に住む旧知の女性で、室内にはけっこうな数のブースができていた。人もいっぱいだった。

身の丈に合った規模。それが第一印象だった。室内で雨の心配がない、スペースもそれなりに広い。

平のような中心市街地ではなく、周縁に点在する地域の中心地で開かれた、アットホームなイベント。次回はカミサンも参加するようなことを言っていた。

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