2024年12月5日木曜日

ネギ苗にはもみ殻のふとん

                      
 やはり師走である。10月から11月になっても、意識の上ではあまり変化はない。が、11月から12月に替わったとたん、冬の寒さを、新年が近いことを意識するようになった。

 夏井川渓谷の隠居で三春ネギを栽培している。10月中旬に種をまいたら、あらかた発芽した。今は7センチほどに伸びている。

 いつもだと、11月にはネギ苗の防寒対策として苗床にもみ殻を敷く。今年(2024年)は暑さが長引き、周りの紅葉と落葉が遅れ気味だったこともあって、そのままにしておいた。

 しかし、やはり師走である。最初の日と日曜日が重なった12月1日、1回目の追肥をしたあと、もみ殻を敷き詰めた=写真。

 冬も温暖ないわきとはいえ、渓谷はやはり平地とは違う。厳寒期には大きな霜柱が立つ。土も地表から7センチほどの深さまで凍る。

 もみ殻だけでなく、真冬には「ネギ踏み」もする。苗床に霜柱が立つと根が浮きやすくなる。ネギ苗を踏んでまた土に閉じ込める。

ネギの産地の一つ、下仁田(群馬県)ではそうしていると知って、3年ほど前からまねをしている。

 この時期は庭の落ち葉が難敵だ。わきの土手にあるクワの木から大きな枯れ葉が降ってくる。苗床がそれに覆われる。苗が日光を遮られる。日曜日に隠居へ行くたびに苗床の落ち葉さらいをする。

 隠居の中の防寒対策も必要だ。真冬には屋内も氷点下になる。台所の温水器とトイレのそばにある洗面所の水道管をそのままにしておくと、決まって凍結・破損する。

 このため、師走になると洗面所の水道管の元栓を閉める。こちらは春まで使用中止だ。台所の温水器は隠居を離れるときに水抜きをする。

 去年の秋、温水器が壊れたので新しいものと交換した。そのとき、冬の防寒対策を兼ねて、給水管に電熱線を巻いた。

 電源につないであるので、旧冬は凍結・破損の心配がなかった。この冬も大丈夫だろう。

 洗面所の方は元栓を締めたまま、蛇口に「使用中止」の紙を張ったままにしておく。こちらもたぶん大丈夫。

この四半世紀に少なくとも3回は痛い目に遭っている。ちょっとでも手を抜くと、やられる。それはわかっているのだが、急な寒波はやはり予測がつかない。というわけで、いちおう防寒の準備は済んだ。

 師走2日目。朝、マチへ行った帰りに夏井川の堤防を利用した。堤防の近くにネギ畑がある。例年だと間もなく収穫が始まる。これからおおむね2月まで収穫作業が続く。ネギの掘り起こしもまた師走の風景である。

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