2024年12月23日月曜日

山を越える雪雲

                     
 冬至の翌日、12月22日は日曜日。いつものように、朝8時半過ぎには平地のわが家を出て、夏井川渓谷の隠居へ向かう。

 刈り田には稲株から二番穂が出て、ちょっと前までは秋に再び田植えをしたような緑の風景が広がっていた。

それが、霜が降りたせいか、あっという間に枯れて黄土色に変わった。神谷耕土の色の変化に驚いた。

 晴れてはいるが、風が冷たい。隠居へ行って菜園に生ごみを埋めたら、すぐマチへ戻る――そう決めて車を走らせる。

 いつもの風景を眺め、いつもの田んぼ道を過ぎて、国道399号に出た。平・上平窪から小川町・下小川に入ると、乾いて灰色だった道路が突然、濡れて黒い路面に変わった。

 ん? 小川の平地と平は地続きで同じ天気と思っていたが、上平窪の丘陵を境に、手前は晴れ、向こうは雨(あるいはみぞれ)になったか。

 路面はそれからずっと渓谷まで濡れたままだった。へこみには小さな水たまりができていた。

それだけではない。対向車の1台は屋根にうっすらと白いものを載せていた。中通りを含む山間部では雪が降ったか。

 あとで22日の天気をチェックする。渓谷の上流、川前ではこの日朝までに降水量が2.5ミリあった。

 天気予報は中通りも、浜通りも「くもり時々晴れ所により雪」のほかに、「西の風やや強く」とあった。「所により雪」がいわきの山間部では雨になったのだろう。

 隠居には9時10分ごろ着いた。すぐ菜園に生ごみを埋める。雨で地面が緩んだためか、スコップがすんなり入っていく。

 と、ふっかけてくるものがあった。白い。青空がいつの間にか雪雲に覆われていた=写真上1。

 雪雲はしかし15分もたつと消え、また青空に戻った。風は相変わらず冷たい。そのうち、また雪雲が現れ、朝日を隠す。再び雪がふっかけてくる。

スコップその他を片付けて隠居を離れ、小川の平地に下りると。西方の山並みが雪雲に包まれていた。

マチで用をすませたあと、薄磯海岸までのして、カフェで昼食をとる。帰宅途中、夏井川の堤防に出ると、西方の山並みが雪雲に覆われていた=写真上2。雪がふっかけてくる。が、路面が白くなることはなかった。

あしたはクリスマスイブ。「ホワイトクリスマス」は歌だけにしてほしい。雪に弱いいわきの平地の人間の「本音」ではある。

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