朝、茶の間のカーテンを開けて庭を眺める。ジンチョウゲのつぼみはまだ小さい。でもスイセンは芽を出して、少しずつ丈が伸びているのがわかる=写真。
「三寒四温」という言葉がある。寒暖の波を繰り返しながら、全体としては気温が上昇して春に近づくことをいう。
もとは中国北部や朝鮮半島北部の冬の気候を表す言葉だったそうだが、日本では春先、低気圧と高気圧が交互にやってきて寒暖を繰り返すことを指すようになった。
「光の春」と「寒さの冬」が綱引きをするなかで、大地は春へと装いを変えつつある。その先駆けが、わが家の庭ではスイセンだろう。
日曜日(2月16日)には背中がポカポカするような陽気になった。が、また北から寒波が下りて来た。「三寒四温」どころか、まだ「四寒三温」が続いている。
たまたま日曜日の春の気配に引きずられて、翌日、寝床に湯たんぽを入れるのを休んでみた。
掛け布団の下にはタオルケットが2枚。寝る前に湯たんぽで腰のあたりを温めておく。寝床に入ってからはそれを足の方にずらす。
湯たんぽを休んだら、腰回りのぬくもりは消えたが、それでも眠りが妨げられることはなかった。
朝、目が覚めたときに、いつもよりは足がちょっと冷えているかな、そんな程度だった。
湯たんぽは、あった方がリラックスできる。なくてもかまわない。が、ここしばらくは続けよう、というわけで、翌日からまた寝床を温めている。
去年(2024年)のちょうど今ごろは、湯たんぽなしでも真夜中、布団の中に熱がこもって寝苦しくなり、それで目が覚めた。ブログにそんなことが書いてある。
冬鳥には、こんな寒さはわけもないのだろう。が、水辺のハクチョウはともかく、山野の冬鳥とは、今季はごぶさただ。私が家にこもっているせいにちがいない。
まずはツグミ。例年、わが家の庭にもやって来るのだが、今季はまだ見ていない。
ジョウビタキは16日の朝、今季初めて夏井川渓谷の隠居で見た。SNS界隈では、雄は「ジョビ男」、雌は「ジョビ子」と呼ばれている。それにならって、思わず「ジョビ男だ」口の中で叫んでいた。
最近は週に2回、夕方5時前後に孫のアッシー君を務める。新川が夏井川に合流するあたり、ハクチョウが群れて羽を休めている。その手前、専称寺側の県道を街へ向かっていると、夕日が山並みに触れるか、沈むところに遭遇する。
「ダイヤモンド富士」にならっていえば、18日は「ダイヤモンド湯ノ岳」だった。早春のこの時期の、その場所と時間がつくる光学現象でもある。なにか得した気分になった。
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