2月6日未明に新聞を取り込んだときには、まだ薄暗くてわからなかった。明るくなって茶の間のカーテンを開けたら、庭と車と向かいの家の屋根がうっすら雪をかぶっていた。
今季最強の寒波が居座り、会津を中心に警報級の大雪になる可能性。6日午後6時までの24時間降雪量は、会津の山沿いで100センチ、平地で60センチ、中通りの平地で30センチ、浜通りの平地では10センチの見通し――。
現実に、家の周りには雪が積もっている。新聞が伝える大雪の情報を頭におきながら、ネットでいわきの天気予報を繰り返しチェックした。
積雪そのものは2センチほどか。庭はところどころ土が見えている。車の雪も庭ぼうきで簡単に掃けた。粉のようにさらさらしている。ということは、西から山を越えてのびてきた雪雲の仕業にちがいない。
道路の状況はどうか。小学生の集団登校が終わった7時半過ぎになると、家の影ができているところを除いて、雪は融け始めていた=写真。太陽が高くなれば道路からは雪が消えるだろう。
街へ出かけるとしても午後にしよう、勤め人ではないので。家にこもっていたら、午後に用事ができた。
路面に雪はない。まずはよかった。同時に、いわき清苑(火葬場)がある国道6号(旧常磐バイパス)の平・菅波地内の標識が思い浮かんだ。
「凍結・積雪道路のノーマルタイヤ走行は道交法違反(福島県道路交通規則)」。冬場は毎年、ここに国土交通省平維持出張所と福島県いわき中央警察署連名の看板が立つ。
わが家で食べる卵は川内村産だ。「獏原人村」から届く。配達日は金曜日で、先週(1月31日)は朝、電話がかかってきた。「雪なので配達を休みます」
浜通りといっても、川内村は阿武隈高地の山里だ。中通り並みに雪が降る。いわきも同じように山沿いでは雪になる。
が、大多数の市民が住んでいる平地は晴れ、ということが多い。「サンシャインいわき」と自称するゆえんだ。
阿武隈の山里で生まれ育った私には、いわきの平地の冬は雪がないだけでありがたい。
今は体力が衰えたせいか、雪がなくても冬はこたえる。が、若いころは「いわきは、春夏秋、ちょっと寒い秋」。「冬がないまち」と思っていたものだ。
平成26(2014)年2月に大雪に見舞われた。これが近年の最高記録だろう。そのときのブログが残っている。
2月8日未明から9日早朝まで降り続いた雪は、いわきの常磐・湯本で最大28センチに達した。
「市内で記録に残る最深積雪28センチ(小名浜、大正5年1月)に匹敵し、98年ぶりの積雪となった」(いわき民報)。平地では「100年に一度」クラスの大雪だった。
さて、きょう(2月7日)は、卵が届くかどうか。届かないと困る。卵が切れたので、街で卵を買ったら、黄身がミカン色だった。好みの問題だが、私はそれにギョッとする。文字通り黄色い黄身の卵が食べたい。
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