2019年11月2日土曜日

台風19号㉑マルト平窪店

 平・平窪で床上浸水をしたカミサンの友達の家の片付けを手伝っている。100歳のお母さんと75歳の本人の2人暮らしだ。私らの手伝いの中身は小物の片付け、当面必要な公的情報などのフォローに替わった。が、屋内の洗浄、床下のドロのかき出しなどはまだだ。ボランティアの力を借りないと生活再建のメドはたたない。
 友達は毎日、通気のために避難先のマンションからタクシーで自宅へ通っている。おととい(10月31日)午後、水害関係の公的支援制度のコピーを持って、自宅を訪ねた。“情報難民”化すると、業者などの言いなりになりかねない。帰りには水に浸かった小物整理箱をあずかった。

夕方になったので、マンションへ送っていくことにした。その前に近所のスーパー・マルト平窪店で買い物をした。平窪店は浸水して休業していたが、10月29日に再開した。「買い物をしてから送っていく」というと、「私も買い物を」という。

 この何日か、ナメコと豆腐の味噌汁を食べていない。ナメコはナメコでも、小粒ではなく傘の開いたナメコが欲しい。ほかのスーパーは小粒しか売っていないが、マルトは小粒のほかに、“でかナメコ”もそろえている。

現役のころは、土曜日、夏井川渓谷の隠居に泊まるため、同店で酒のつまみを買うことが多かった。そのときの印象からすると、スペースが狭くなっている。「仮再開」ということらしい。新聞記事によれば、店内の一部を整理して仮営業の形をとった。全面再開は12月中旬の予定だとか。

お年寄りや家族連れでにぎわっていた。歩いて来る人も少なくない。キノコは、ブナシメジとマイタケ、シイタケがあった。ナメコは……、小も大もない。スペースと売れ行きの関係で仕入れからはずされたか。カミサンは必要なものを少し、友達はレジ袋にいっぱい食品を買った。

 こうなると、意地でも“でかナメコ”を買いたくなる。友達を送り届けたあと、わが家を通り越してマルト草野店へ直行した。私は“でかナメコ”3袋をかごに入れ、カミサンは野菜その他を買った。“でかナメコ”嗜好は、原発震災後、天然キノコを食べられなくなったための代償行為でもある。

さてさて、気が付いたら、もう11月。福島県議選もおととい告示された。ゆうべ、区の役員さんから電話があった。平窪で水禍に遭った人が県営住宅に入った。戸別配布の行政資料を増やして、という。ほかに、親戚の家に避難してきた、という人もいる。

カミサンの友達も同じだ。友達は車を運転しない。マンションへ移ったばかりのころ、知人の車で街のスーパーへ買い物に行った。マルト平窪店はそれ以来だろうか。マンションからは最寄りのスーパーまで遠い。“買い物難民”化しないための支えも必要だ。

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