2019年11月29日金曜日

燃え上がるカエデの赤

 日曜日にイベントや用事があると、夏井川渓谷の隠居へ行くのが平日にずれこむ。11月は10日以外の日曜日がそうだった。今週はそれで水曜日(11月27日)に出かけた。早朝7時台だったので、行楽客はいなかった。
渓谷の名勝「籠場の滝」のそばに、随筆家大町桂月の歌碑が立つ。「散り果てゝ枯木ばかりと思ひしを日入りて見ゆる谷のもみぢ葉」。もう紅葉はおわったのだろうな、そう思って来たが、カエデが赤く燃えているではないか――そんな文人の感動が伝わる歌だ。カエデ以外の紅葉は、歌の通りにあらかた終わっていた。

紅葉には二つある。カエデ以外の落葉樹が全山を赤く染め、それが終わったあと、谷あいのカエデが赤く燃え上がる。週末だけの半住民になってわかった自然の微妙な変化だ。

そのカエデも燃え尽きる寸前のバーニングレッド、といったところだろうか。渓谷の県道を行くと、空気まで赤く染まったように感じるところがある。そこはたいていカエデの紅葉の撮影スポット。

わが隠居の庭のカエデもようやく燃え上がってきた=写真上。燃え上がりながら、落葉も始まっていた。それで庭が赤く染まっている。

その庭に、夏、頭を出したキノコ(ツチグリ)がある。行くたびに写真を撮る。おとといは、外皮が割れて開いていた=写真下。9月15日に撮り始めてからざっと2カ月。この間に内側の袋のてっぺんから、雨粒の衝撃力を借りて胞子を飛ばしたのだろう。
すると、家のそばの庭木の下にはフユノハナワラビも顔を出しているはずだ。フユノハナワラビは夏にじっと地中で眠っている。秋になると芽を出す。そのシダ植物があることはあったが、倒れている。なぜだ。動物が踏みつけたか。いや、そんなことはない。人間が踏みつけたとしたら、1週間前の私だ。そのときは、キノコがあるかないか、それしか頭になかった。

この時期、JR磐越東線の江田駅前には食事のできるテント小屋が立つ。小野町のNさんも、別の場所にパイプで支柱を組み立て、ブルーシートを張って自然薯やゴボウを直売する。前は曲がりネギ(三春ネギ)も売っていた。10日の日曜日にはなかったパイプが18日の月曜日には組み立ててあった。17、24日と自然薯を売ったことだろう。

あさって12月1日の日曜日も、おそらく直売所を開く。もしかして曲がりネギを持って来るかもしれない。あれば自然薯とともに、ネギを買う。昔野菜なので、甘くてやわらかい。

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