以前、堤防の外側、河川敷の畑に桜の大木があった、たもとには小さなお宮。桜は“種まき桜”でもあったろう。お宮は川幅を拡幅するときに遷座した。桜の木も切られた。
遷座した先が、四季桜のあるところかもしれない。平・塩地内。グーグルアースで見ると、「三宝荒神広前(さんぽうこうじんひろまえ)」の書き込みがある。三宝は仏・法・僧、広前は神の庭。神仏習合だ。ウィキペディアによれば、仏教に修験道が加わって火の神(火伏せ)の三宝荒神信仰が生まれた、ということらしい。
ついでながら、堤防の内・外は人間の暮らしが基準になる。洪水から人命・財産を守るのが堤防。外敵を防ぐ城壁と同じで、人間の住んでいるエリアが城内、堤防の内側になる、台風19号では堤防の外から越水・決壊しただけでなく、内側でも堤防が壊れ、家の床上まで浸水したところがある。ある地域では、「ウチミズ(内水)」、つまり域内の小山などからの雨水が低地にたまって浸水した、といっていた
四季桜は下流(中神谷)の集落にもある。毎日、堤防を散歩していたころは、秋が深まると寄り道をして桜の花を見た。そこも満開になっていることだろう。
秋に咲く木は、四季桜だけではない。きのう(11月25日)は朝からいい天気になった。庭に出て生け垣を眺めながら歯を磨いていると、葉の付け根(葉腋)に黄色い小花を付けている木に気づいた=写真上。
生け垣はマサキ。花が咲くのは6~7月だ。マサキの楕円の葉と違って、大きく細長い。葉裏は白っぽい。知らぬ間に種が飛んで来たか、鳥の糞に含まれていた種が根づいたかして育ち、花を咲かせるまでになったらしい。ネットで検索を続けること1時間、ようやくシロダモの若木らしいことがわかった。常緑の照葉樹だ。
シロダモは雌雄異株(しゆういしゅ)。雄花は葉腋に付くというから、庭の木は雄の木かもしれない。
単純なことだが、花を見れば気持ちがなごむ。わからない木の名前を知ればうれしくなる。小さな“発見”が暮らしの中では大きな慰めになる。
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