マイ皿に生が9切れ、あとの3分の2はひやまが盛りつけられた=写真上。「おカネは要りません」。商品として売れる品質ではないと判断したのだろう。カツオは、脂はのっているのだが、漁場が遠い。戻って来るまでに時間がかかる。どうしても鮮度が落ちる。刺し身にはしにくい。
2014年4月にも似たようなことがあった。九州から大型カツオが空輸されてきた。わが家にとっては、その年の初ガツオだ。「きのうは胸を張って売れたのに、きょう見ると悪くなってたんです。新鮮だから生臭くはないし、食べられるんですが……」。とにかく食べたいのでつくってもらったら、「カネはもらえません」。
日曜日ごとに、若ダンナから魚の最新情報を仕入れる。「今年(2019年)は、サンマはさっぱりです」。そんな話を聞いたのは秋口だったか。海水温が高いので南下して来ない。漁場が遠い。戻るまでに鮮度が落ちる。魚体が小さい。脂がのっていない。それで、今年はサンマの宅配便をあきらめた。
そのサンマがぼちぼち入るようになったらしい。10月下旬に行くと、みりんだれに漬けたサンマが干してあった=写真右。
いわき(小名浜港)への初水揚げは、なんときのう(11月18日)にずれこんだ。夕刊のいわき民報が伝えている=写真下。地元の仲買人のコメントから厳しい現実が続いていることを知る。「遠方から船を小名浜に呼ぶと時間や費用がかかり鮮度も落ち、(気仙沼が漁場であれば)車で買い付けに行ったほうが現実的」
カツオの話に戻る。生の9切れは脂がのっていてうまかった。いつもの刺し身の味だった。ひやまは、主にカミサンが食べた。きのう水揚げしたサンマは常磐沖で捕れた。刺し身にできる型のよさだったという。今度の日曜日は、カツオがダメならサンマの刺し身にするか。水揚げが続けば、の話だが。
0 件のコメント:
コメントを投稿