友達は毎日、通気のために避難先のマンションからタクシーで自宅へ通っている。おととい(10月31日)午後、水害関係の公的支援制度のコピーを持って、自宅を訪ねた。“情報難民”化すると、業者などの言いなりになりかねない。帰りには水に浸かった小物整理箱をあずかった。
夕方になったので、マンションへ送っていくことにした。その前に近所のスーパー・マルト平窪店で買い物をした。平窪店は浸水して休業していたが、10月29日に再開した。「買い物をしてから送っていく」というと、「私も買い物を」という。
この何日か、ナメコと豆腐の味噌汁を食べていない。ナメコはナメコでも、小粒ではなく傘の開いたナメコが欲しい。ほかのスーパーは小粒しか売っていないが、マルトは小粒のほかに、“でかナメコ”もそろえている。
現役のころは、土曜日、夏井川渓谷の隠居に泊まるため、同店で酒のつまみを買うことが多かった。そのときの印象からすると、スペースが狭くなっている。「仮再開」ということらしい。新聞記事によれば、店内の一部を整理して仮営業の形をとった。全面再開は12月中旬の予定だとか。
お年寄りや家族連れでにぎわっていた。歩いて来る人も少なくない。キノコは、ブナシメジとマイタケ、シイタケがあった。ナメコは……、小も大もない。スペースと売れ行きの関係で仕入れからはずされたか。カミサンは必要なものを少し、友達はレジ袋にいっぱい食品を買った。
こうなると、意地でも“でかナメコ”を買いたくなる。友達を送り届けたあと、わが家を通り越してマルト草野店へ直行した。私は“でかナメコ”3袋をかごに入れ、カミサンは野菜その他を買った。“でかナメコ”嗜好は、原発震災後、天然キノコを食べられなくなったための代償行為でもある。
さてさて、気が付いたら、もう11月。福島県議選もおととい告示された。ゆうべ、区の役員さんから電話があった。平窪で水禍に遭った人が県営住宅に入った。戸別配布の行政資料を増やして、という。ほかに、親戚の家に避難してきた、という人もいる。
カミサンの友達も同じだ。友達は車を運転しない。マンションへ移ったばかりのころ、知人の車で街のスーパーへ買い物に行った。マルト平窪店はそれ以来だろうか。マンションからは最寄りのスーパーまで遠い。“買い物難民”化しないための支えも必要だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿