2019年11月23日土曜日

台風19号㊱災害派遣

1、10、20日の月3回、毛細血管のような行政区内の細道を巡って、区の役員さん宅に回覧資料を届ける。途中、国道399号(旧国道6号)に出てまた細道に入る。
 11月3回目の配布の日、国道へ出ようとすると、目の前に大型車が現れて止まった。信号待ちだ。暗緑色の車体に張られた白布に「災害派遣」の大文字。その上下に「第6師団」「第22即応機動連隊(宮城県)」=写真。自衛隊の大型ダンプだった。

 いわき市内では、台風19号の影響で水害ごみが大量に発生した。わが生活圏の隣、平商業高校近くにある平・幕ノ内団地も、一角が仮置場に提供されると、たちまち廃棄物の山になった。不法投棄も相次いだという。

 先日、そばを通ると、ショベルカーがダンプカーに廃棄物を積み、バケットローダーが動いていた。車体はすべて暗緑色だった。11月初めには、進入を防ぐカラーコーンに「『水害ごみ』は小川市民運動場へ!」の札がかけられていた。四倉市民運動場も仮置場になっている。国道で出合ったダンプは四倉の仮置場へ向かっていたのだろう。

 8年半前の東日本大震災でも似たようなことがあった。東電の福島第一原発が事故を起こした。事故の収束、大地震・大津波による災害支援、行方不明者捜索などに自衛隊が加わった。暗緑色の車両がひんぱんに国道を行き来した。

 震災から半月。ガソリンがやっと入荷し、旧道のスタンドから国道へと長い車列ができた。その列に加わっていると――。片側2車線の内側を、暗緑色の車両が北へ向かって走っていく。そのうち1台が赤信号で止まった。助手席にいる若い隊員と目が合った。自然と手が動いて敬礼をした。隊員がうなずいた。

 今度も同じような気持ちになった。助手席に隊員がいて、目が合えば敬礼をしただろう。

彼らのおかげで、それぞれの生活空間から水害ごみが消えつつある。しかし、幹線道路からはずれた住宅地の奥にある水害ごみは後回しにされる――。やはり床上浸水に見舞われた地域の区長さんがこぼしていた。

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