いわきの中心商店街に再びにぎわいを――。いわき駅前に再開発ビル「ラトブ」がオープンしたのは2007年10月25日(なぜ覚えているかというと、その前日に会社を辞めたからだ)。4~5階に市の総合図書館が入居した。1~3階は商業エリア。図書館へやって来た市民が、帰りに商業エリアで買い物をする“シャワー効果”をねらった配置だ。
ラトブ南隣の商店街にかつてのメーンストリート・本町通りがある。きのう(6月12日)、そこで「三町目ジャンボリー」が開かれた=写真。第2日曜日のアリオスパークフェスと連動して、日曜日の街なかに人を呼び込もうと、商店会の青年部が中心になって始めた。一種のフリーマーケットで、店先の歩道に自作の小物などを展示・販売するブースが並んだ。
現実には、アリオスパークフェス以上にラトブと連動したイベントではないだろうか。いつもはラトブに車を止めて周遊する。きのうはカンニング竹山さんらが出演する「サンシャインお笑いライブ」が6階で開かれた。駐車場は「満車」のはずという判断で、本町通り西端の駐車場に止めた。理由は簡単、駐車券が余っていたからだ。
500円以上の買い物客、あるいは図書館などの利用者は2時間、ラトブの駐車料金が無料になる。図書館へ本を返しに行ったついでに、1階で好みの焼酎を買う――というのが私のパターン(カミサンはときどき食料品を)。三町目ジャンボリーはこのシャワー効果を周辺に取り込む意味合いもあるように思われる。
前にも書いたが、いわきの中心市街地の一大イベント、平七夕まつりは三町目商店街から始まった。歴史的に見ても市民の関心を呼びそうなエピソードが少なくない。幕末、新島襄が三町目の「十一屋」に泊まっている。大正時代には、その店に山村暮鳥がよくやって来た。西隣には洋食屋「乃木バー」があった。
昔、街なかの商業デザイン事務所で働いていたカミサンには、いわきの中心商店街は古巣のようなものだ。アリオスパークフェスにも何回か出店してフェアトレード商品を販売したが、今度は古巣の商店街で――という気でいる。旧知の美術家吉田重信さんが店を出していた。次回・9月は一緒に、となったようだ。
話は変わって、総合図書館はきょうから24日まで、特別整理のために休館する。ラトブ内はもちろん、周辺へのシャワー効果は……。いやいや、それよりなにより、読みたい本があれば四倉、内郷、あるいは小名浜図書館へ行くしかない。この時期の一番大きな悩みだ。
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