2016年6月10日金曜日

キュウリとネギ坊主

 日曜日(6月5日)に地区の球技大会が開かれた。その後も用事が続いた。きのう(6月9日)午後、思いたって夏井川渓谷の隠居へ出かけた。わが家を出るとき、雨が降っていた。傘をさしても野菜の様子を見ないと――。
 その前の日曜日。キュウリ苗に花が咲いて、3センチほどの実ができていた。以来、10日余。かなり肥大しているのではないか。三春ネギのネギ坊主も、黒い種子をのぞかせるばかりになっていた。ネギ坊主がばらけて種子が散ってしまったら、元も子もない。

 案の定だった。平ではやや強い雨、小川町でも雨。渓谷に入ると、雨がパラパラ程度になった。傘をさしてキュウリ苗を見る。3センチほどの実が地面にくっつきながら15センチ以上に肥大していた。三春ネギも花茎が折れたり、ネギ坊主が半分にばらけたりしていた。

 濡れていてもネギ坊主を切り取らないと種子が確保できない。ネギ坊主をカゴに集め、ついでにキュウリを入れた=写真。もう少し早く会いたかったねぇ――などと胸の中でつぶやきながら。
 
 野菜は人間を待たない。必要なときに大きくなり、種子をつくる。それを見計らって、人間が収穫したり採種したりする。その時期をはずしたら……。で、雨が降っていたが、いてもたってもいられなくなったのだ。

 キュウリのつるが支柱からずれて“地ばい”になっていた。前回、支柱と支柱の間に、ネット代わりのテープを張った。それにつるを誘引する。キャベツも、アオムシのえさになっていた。結球しつつある葉が穴だらけだ。前回は時間差攻撃(午前と午後)でアオムシを20匹ほど退治した。今回はたちまちそのくらいの数をブチッとやった。

 キュウリの実は、ナメクジにでも皮をかじられたか、傷だらけだった。晩酌用にカミサンが薄切りにして塩でもんだ。皮が硬かった。

 さて、三春ネギだ。採種は簡単。ネギ坊主を乾かしてパタパタやると、黒い種子がこぼれ落ちる。それを集めて一度水につける。中身のない種は軽いので浮きあがる。底に沈んだ種だけをさらに乾かしたあと、小瓶に乾燥剤を添えて入れ、冷蔵庫で10月10日前後まで保管する(三春ネギは秋まき)。冷蔵庫で――がポイントだ。けさは快晴。さっそくネギ坊主を天日に干した。

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