シャプラニールのいわきツアーは今度で7回目。去年(2015年)までの「被災地訪問ツアー みんなでいわき!」が、今回は「いわきファームツアー」に衣替えした。
去年は6月6~7日に実施された。いわきに住む人との対話と現場の視察を通じて、被災地の今を知ってもらおう――と、震災前からオリーブ栽培を続けている「いわきオリーブプロジェクト」の中軸、木田源泰さんの農園を訪ねた。今年も同じ農園で、オリーブの木の根元の草むしりボランティアをした=写真。
いわきは日本でも有数の日射量を誇る「サンシャインシティ」。同プロジェクトではこの気象条件を生かし、耕作放棄地を活用して、オリーブオイルや加工品を生産・販売する6次産業化を目指している。
なぜオリーブ畑で除草が必要なのか。去年、木田さんの話を聞いて納得した。野菜と同じで、草が生えていると虫が寄ってくる。すると、害虫が現れる。シンクイムシは苗木の根元近くに穴をあけ、内部に入り込んで苗木を枯らす。私も、同じように草引きを怠ってナス苗を枯らしたことがある。
去年は、木田さんの「感動」が参加者に“伝染”した。その場面がよみがえる。植えられて5年前後の幼木が、キンモクセイに似た小花をいっぱい付けていた。そこへミツバチが現れた。発見したのはツアー参加者だ。木田さんがミツバチの来訪を知って興奮気味に語った。「初めてミツバチが来た、オリーブの蜂蜜ができるかもしれない」
ミツバチの力もあってか、去年初めて搾油が行われた。今年は? そんなにミツバチはやって来なかったという。それでも、オリーブはあおい小さな実をいっぱい付けていた。
シャプラのツアーにはリピーターが多い。「もう何回いわきへ来ているかわからない」という女性とは、4月末にも会っている。いわき湯本温泉に前泊した初参加組もいる。温泉もまたいわきの魅力には違いない。「おいしく楽しくいわきに触れる一日」になったことと思う。
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