2016年6月22日水曜日

「追加除染」不要

 どういうわけか今年(2016年)は、月の後半になると用事が押し寄せる。6月もこれからほぼ毎日、用がある。きのう(6月21日)は午後、人と会う用事が三つ。家を出たり入ったりして午後6時半に戻ると、いわき市除染対策課から封書が届いていた。
 夏井川渓谷に隠居がある。その再モニタリング結果だった=写真。「追加除染の必要はありません」。疲れが吹き飛んだ。

 いわき市ではまず、事故を起こした1Fに近い市北部4地区(久之浜・大久、四倉、小川、川前)で除染が行われた。当時の新聞によると、対象住宅約8500軒のうち①地上1メートルで住宅地内の平均が毎時0.23マイクロシーベルトを超える全体除染は約2600軒②0.23以上の地点が1カ所でもみられた部分除染は約4600軒――だった。現在も市内のどこかで住宅の除染作業が行われている。
 
 わが隠居は小川地区にある。2013年2月に事前モニタリングが行われた。年間1ミリシーベルト以下であるためには、計算式に従って毎時0.23マイクロシーベルト以下でないといけない。平均0.24だった。その年の師走、庭の全面除染が行われた。表土がはぎとられ、山砂が投入された。庭がまるで砂浜のようになった。

 それから2年余。今年2月、再モニタリング調査を実施するかどうか、意向を聴く手紙が届いた。実施してもらうことにした。自分でも測定してわかってはいたが、第三者のデータがあればなおいい。
 
 きのう手にした資料によれば、3月18日に建物の周囲8カ所で再モニタリングが実施された。最大は雨樋下の0.19、最小は庭の菜園わき0.12。計算したら平均0.144だった。アリオスと地続きの平中央公園に設置されているリアルタイム線量計のデータとそう変わらない。いわきの平常値0.05前後の約3倍だが、事故直後に比べたらかなり減衰した。
 
 さて、きょうから来週にかけて、ときどきネクタイ、いやループタイをして出かける。それと別に、毎朝晩、糠床をかき回さないといけない(漬物は私の担当)。隠居の庭で栽培しているキュウリやナスもやがて糠床に入る。安心の材料がまたひとつ増えた。

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